元祖? 代名詞? 100均? ビーチサンダルを履き比べて分かったこと

■ビーサンって痛くない?

ビーチサンダルの履き心地に関係してくるのは、鼻緒(ストラップ)とソールだと思います。ストラップの当たりがイマイチで痛いと感じたり、ソールの硬さや柔軟性で歩きやすさが変わってきたりします。

あくまで今回の評価は個人的感想です。足のカタチは人それぞれ。好みだって違います。なので参考程度に読んでみてください。

ということで、まずは鼻緒の当たりから。

▲ハワイアナス「TOP」

▲ブルーダイヤ「ビーチサンダル」

▲ダイソー「ビーチサンダル」

▲ビルケンシュトック「ホノルル EVA」

▲クロックス「クロックバンド フリップ」

ビーチサンダル3モデルでまず顕著に違いが出たのがダイソー。他と比べてかなり緩めの設計になっています。だから当たりが痛いとかはまったくないんですが、余裕がありすぎて歩く際に脱げそうな感覚に。

▲ブルーダイヤはジャストサイズを選んだからかフィット感高め。ビーサン選びはサイズ選択も重要かも

ハワイアナス、ブルーダイヤはどちらもソール、ストラップともに天然ゴム製で、ストラップは少々硬め。この硬さが苦手という人がいても不思議ではない気がします。ただ、いわゆる“ビーサン”の履き心地ではないかと。前足部にしっかりフィットします。

一方、ソールとストラップが一体成型のビルケンシュトックとクロックスでは、大きな違いが出ました。実はビルケンシュトックが、今回の5モデルの中で最も指の股に痛さを感じたんです。要因はストラップの硬さ。ビルケンシュトックだけ他と比べて硬めなんですよね。

ビルケンシュトックといえば、“フットベッド”という言葉を生み出した、足のアーチに合わせた起伏あるソールが特徴。健康を意識して作られていることからも、「指が開くようにすることで健康効果を得られる」みたいなメッセージがあるのかも。もしくは痛いと感じるのは不健康だからですよ、なんて意味があったりして。ありうるな。履き続けて健康な足になれば痛くなくなるのかな…。

クロックスは、素材がEVAではなく独自の樹脂素材で、ストラップも一体成型。なので快適そのものです。

 

■やわらかけりゃいいってもんでもないのか

次はソールをチェックしていきます。

▲ハワイアナス「TOP」

▲ブルーダイヤ「ビーチサンダル」

▲ダイソー「ビーチサンダル」

▲ビルケンシュトック「ホノルル EVA」

▲クロックス「クロックバンド フリップ」

ここでは、ダイソーのビーチサンダルが圧倒的にやわらかいという結果に。ソールの素材はEVA(ストラップはPVC)なんですが、他と比べると驚くほどやわらかい。

▲なんやかんや言いますが、でもこれたったの110円ですよ

履いてみると、厚底ランニングシューズに似たふわふわ感があります。が、厚みは他と変わらずのビーサンらしい薄さなので、歩くとちょっとした段差も足裏に感じます。ただ立っているだけなら快適なんですが、歩くのは少々しんどいかなーという印象。

▲ぺたぺたぺたぺた、スパンスパンスパンスパン

ハワイアナスとブルーダイヤの天然ゴムソールは、これぞビーサンらしい硬さと反発力があります。王道ですね。足裏にパチンとあたる感触も音も、まさにビーサン。ダイソーに感じた、すぐに磨り減っちゃいそうな雰囲気もなく、がっつり履いても1シーズンは余裕でもってくれそう。ビーサンといえばこれ!という見た目も含め、長く愛されているにはちゃんと理由があるんだなと感じました。

ちなみにビルケンシュトックとクロックスは、どちらも歩きやすさはTHEビーサンモデルよりは良いと思います。とはいえ、いわゆるトング系サンダルなので、長距離を歩くいたり、スピードを上げて歩く場合には向いていません。脱ぎ履きしやすいうえに、ゆっくりのんびり快適に履けるサンダルがいいという人にはピッタリではないでしょうか。

▲左からビルケンシュトック、クロックス、ダイソー、ブルーダイヤ、ハワイアナス

底面は、ビーチサンダルタイプはどれもラグが浅くシンプル。アスファルトばかり歩いていたら、あっという間にツルツルになりそう。でもビーサンってそういうものだよね、なんて思ったり。

 

■結局どれがいいかって?

今回、いろいろ履き比べてみたことで、食わず嫌いはいかんなと痛感しました。ブルーダイヤやハワイアナス、ダイソーのようなビーチサンダルモデルでも、素材やストラップの形状によって履き心地が変わってきて、さらに自分に合った(かつ痛くない)サイズ選択によって、快適さが大きく異なることが分かりました。

ビーサンのメリットって、脱ぎ履きがラクで、汚れてもジャブジャブ洗えて、安く買える気軽さがあることだと思います。

そういう意味で、今回履いたものの中で一番いいなと思ったのはブルーダイヤでした。これはおそらく、ジャストサイズにしたことによるフィット感が大きいと思います。実はハワイアナスが、ちょっと大きめサイズだったんですよね。個人的には距離が500mまではブルーダイヤ、それを超えるならクロックスがいいなー、なんて考えてたり。ビルケンシュトックを履き込んで健康足を目指すってのもアリかも。

きっとビーサンって、こんなことをうだうだ考えているうちは履きこなしている雰囲気は出ないんだろうな、なんて思ったりしつつ、今年の夏は人生初のビーサン履き倒しシーズンにしてみようかななんて思っています。

<取材・文/円道秀和(&GP)

円道秀和|&GP編集部所属。担当ジャンルはITデジタル、オーディオビジュアル、ホビー他。好きなものはコーヒー、旅行、キャンプ、乗り物全般、カレー、ラーメン、アジア料理、小さいギア。好きが高じてSCAJコーヒーマイスターの資格を取得。

 

 

 

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