■細かなギザ刃で熟したトマトがスパッと切れる
包丁の切れ味をはかるときに使われるのが熟したトマト。
表面はツルンとしていて引っかかりがなく、ちょっと硬め。なのに内側は水分たっぷりでやわらかい、やっかいな食材です。さて「風切」の切れ味は?
▲切れ味が気持ちいい完熟ミニトマト
滑って飛んでいったり押しつぶしたりすることなくスパッと切れます。思った以上にきれいに切れます。
▲クリームチーズの切り口がきれい
やわらかくて、ナイフでは刃にくっついてきれいな切り口にならないクリームチーズも、底に台紙を残しておけばきれいなダイス形状にカットできました。グルキャンや自宅でおもてなしをするときに活躍しそう。
▲皮付きチキンもサクッと切れる
包丁泣かせで料理ビギナーが苦労する皮付きチキンも「風切」ならスパッ。
さすがにゴツいブロック肉のスライスはできませんが、厚み3cmくらいなら肉の種類不問、軽い力でカットできます。
▲薬味類はお手の物
大葉や海苔のように薄くてやわらかいモノを切るのはキッチンバサミの真骨頂。「風切」があればカップ麺やソーメンの薬味作りがはかどります。
▲刃渡り約6cm
トマトやチキンの皮のように滑りやすいモノでもちゃんと食いつき、薄い大葉や海苔も逃さずカットするのは片側の刃が細かいギザ刃だから。パッと見ではわからないほど細かなギザギザですが、これがあるからこそ、スマートに野菜も肉も切ることができるんです。
「風切」の刃渡りは一般的なキッチンバサミよりも1〜2cm短い約6cm。硬い食材は不向きですが、小回りが効いてローストチキンなど角度を変えて切り分けるような作業に重宝します。

なお、片側がギザ刃なので研ぎ直しはかなりの技術が必要。分解してナイフみたいに皮むきに使えるかも…とも思いましたが、バランスが崩れてハサミの機能が損なわれると本末転倒。キッチンバサミとして使いましょう。

最初は気づかなかったのですが、ボルト側を下にすると刃先が天板に触れません。ラフに扱っても衛生的なのがいいですね。ボルト側を上にしても浮くのですが、写真のように大きな空間があるほうが安心です。

福善刃物工業は、機械器具刃物やプロ仕様のハサミなど高精度な刃物製造で知られたメーカーです。
かき氷の刃や野菜をスライスするための刃など食品用の刃も多数手がけているので、「風切」の切れ味がいいのはプロが認めた技術があればこそ。
キャンプや登山だけじゃもったいない、毎日の調理にも使いたくなる。そんなキッチンバサミです。
>> 福善刃物工業
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/福善刃物工業>
大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。X
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