【オトナの社会科見学】日産GT-Rの精緻さは人の“手ワザ”から生まれていた!

日産「GT-R」で出掛けるロングドライブ…。そんな、なんとも心躍る時間を過ごしてきました。数百キロを共にする相棒が、日本が世界に誇るスポーツカーの頂点ともなれば、ウキウキしないはずなどありません。

今回、GT-Rでロングドライブに出掛けた理由はといえば、短時間の試乗では見えてこない、スポーツモデルの真価を探りたい、というのがひとつ。そしてもうひとつ、GT-Rの生まれ故郷である日産自動車の栃木工場を訪ね、製造ラインを見学させてもらおう、と考えたからです。

実は以前、2017年モデルのGT-Rについて取材した際「GT-Rはゆっくり走っても、その価値をお分かりいただけるはずです」という話を、開発に携わるテストドライバーの方からうかがいました。その言葉を聞いて、内心ホッとしたのです。何しろ、GT-Rに関連する話題を検索すれば“最高速度300km/h”、“市販車開発の聖地・ニュルブルクリンクのラップタイムが7分09秒”といった、速さにまつわることばかりなのですから。

最新GT-Rのスペックシートには、最高出力570馬力、最大トルク65.0kg-mという数字が並んでいます。そのパワーを生かすことができるのは、サーキットなどのクローズドコースのみ、楽しめるのも腕利きのドライバーだけ、なのでしょうか…。その辺りを“並みのウデ”しかない筆者が公道で確かめてみたい…、そんな思いもありました。

それでは「ロードカーとしての使い勝手はどうか?」、「飛ばしていない時はどんなクルマか?」といった疑問をチェックすべく、GT-Rの生まれ故郷を訪ねる“グランドツーリング”へと出掛けましょう。

【次ページ】そもそも2017年モデルのGT-Rとはどんなクルマ?

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