2018上半期 注目製品ホンネレビュー[ワイヤレス充電器編]

■スタンド型に変形できるのでどこでも使える!

エレコム
「Qiワイヤレス充電器 W-QS01シリーズ W-QS01BK」(4080円)

角度のあるスタンドにも、平置きにもできる、ユニークな2in1タイプ。最大出力5Wの「W-QS01」と10Wの「W-QS02」をラインナップする。

●対応出力電力:最大5W
●電源:USB Type-C
●サイズ:約W72×H136×D10.5mm
●重量:約123g

充電台の背面には、小さな板が内蔵されている。これを取り出して充電台の穴に通すと、即席スタンドに早変わり。シーンに応じて、スタンド型のワイヤレス充電器としても活用できる。端末を立て掛けるメリットは顔認証や虹彩認証が使いやすくなること。そのため、iPhone Xなどをワイヤレス充電する際に重宝する。

例えば、自宅のベッドサイドでは平置き型として使い、オフィスのデスク上ではスタンド型として活用するなど、シーンに応じて使い分けるといい。ワイヤレス充電器を持ち運んで、いろんな場所で活用したい人にお勧めできる。

▲充電面には、コイルが2個内蔵されている。そのため、スタンド型のときに、端末を横向きで立てかけても充電できる。視聴などに◎

▲縦置きの場合、iPhone 8などの端末は充電器コイル位置が合わないことも。そのために端末の位置を調整可能なアジャスターも付属

 

■高出力な充電器を同梱しているからお買い得!

Anker
「PowerWave 7.5 Pad」(5000円)

高性能チップや冷却ファンを内蔵し、高品質をうたう平置きフォルムのワイヤレス充電器。Quick Charge 3.0対応の急速充電器も同梱している。

●対応出力電力:最大10W(5W/7.5W/10W)
●電源:USB(Type-micro B)
●サイズ:約W110×H18×D110mm
●重量:約115g

同製品は、4000円台という割安な価格設定でありながら、Quick Charge 3.0対応の充電器が同梱されている。そのまま最大出力の7.5W給電を利用可能だ。他製品では、ワイヤレス充電台を買っても、高出力対応の充電器機を別途購入しなくてはならず、充電台以外にコストがかかるケースも多い。それを考慮すると非常にお得だ。

また、同梱のUSB-micro B仕様のケーブルに対応する機器であれば、ワイヤレス充電だけでなく、有線の急速充電にも活用できるため一石二鳥。周辺機器があまりそろっていない入門者に対しても勧めやすい製品だ。

▲充電ケーブルに面ファスナー式の結束バンドが備わっているのは、Ankerならではの特徴。余った長さを折り畳んでまとめやすい

▲底面にはしっかりした滑り止め付き。スマホを置く、または取る際に充電台が滑らないのが◎。天板面も滑りにくいマットな質感だ

■スマホを置いて操作してもビタッと滑らない!

ベルキン
「BOOST↑UP ワイヤレス 充電パッド(iPhone 8 /iPhone 8 Plus /iPhone X専用)」(6450円)

Appleの公式サイトでも取り扱う平置きして利用するワイヤレス充電器。給電にはUSBケーブルではなく、専用のACアダプターを使う。

●対応出力電力:最大7.5W
●電源:ACアダプター
●サイズ:約W118.6×H14.6×D118.6mm
●重量:約110g

底面には、滑り止めが付いている。スマホを置いたり、取ったりするときに充電台が滑らず、卓上にあるほかの物に接触することがない。シンプルなデザインもインテリアとして◎だ。また、天板にも円形の細い滑り止めがついており、スマホを適度に固定できる。そのため、ワイヤレス充電をしながらのタッチ操作も可能だ。

平面型のワイヤレス充電器なので、スマホでタッチ操作を使用するシーンは限られるだろうが、ちょっとしたメッセージを確認するためにロック画面を解除したり、再生中の曲をスキップしたりする際に都合が良い。

▲天板にはLEDライトが備わっており、給電時には点灯する仕組みだ。円の外側に近い位置にあるので、端末を置いても隠れない

▲同製品への給電は、専用のACアダプターを使用するため別途ケーブルは購入不要。他製品のようにUSBケーブルを使用しない

■机に1台あればスマホ以外もまとめて充電

UNiCASE
「TorriiBolt USBハブ 急速Qiワイヤレス充電器」(5994円)

複数のUSBポートを備える平置き型のワイヤレス充電器。ワイヤレス充電と有線経由の充電で4デバイスを同時に充電できるなど対応力が高い。

●対応出力電力:最大10W
●電源:USB(Type-micro B)
●サイズ:φ約93×H21mm
●重量:約90g

側面にUSB端子×2個、USB Type-C端子×1個の出力ポートが備わっている。ここにケーブルを接続すれば、ワイヤレスだけでなく、有線接続でもデバイスの充電が可能だ。スマホだけでなく、タブレットや周辺機器などを一気に充電したい人にお勧め。

また、デスク周りの配線を整理する用途でも活用できるだろう。ただし、充電台数が増やすと単体でワイヤレス充電を行うより、充電スピードが低下する。なお、USBの出力を最大限に引き出すにはQuick Charge 2.0以上、あるいは5V、2.4~3Aの出力に対応した充電アダプターの使用が必要となる。

▲充電器の天板には、LEDライトが備わっている。アダプターを接続し、充電器が通電していることが、LEDの光で視認できる仕組み

▲ワイヤレス充電のため、端末を設置すると天板のLEDライトは隠れてしまう。そのため、給電時には側面の細長いLEDライトが光る

本記事の内容はGoodsPress7月号36-37ページに掲載されています

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(文/井上 晃<ゴーズ> 写真/田中一矢)

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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