トレンド続くグリーンダイヤルは“ダークさ”がポイントです!

■アクセサリーとしての価値を高めるグリーン文字盤

「時計がアクセサリー化してからというもの、ダイヤルのカラーも重要なポイントになっている。数年前に流行したブルーはもはや完全に定番となっているが、今年は『グリーン』がその隊列に加わりそうだ。

そもそもグリーンは“自然”の色であり、“生命力”の象徴でもある身近な色だ。しかし個性の強いためファッションに取り入れられることは稀であり、ゆえに時計に用いられることは少なかった。

しかし珍しい色はファッションの差し色としてアクセサリー効果が高い。そのため今年は、グリーンモデルが一気に増えているのだ。ただし色味にはかなりこだわっており、鮮やかなグリーンというよりは、暗所ではブラックダイヤルにも見えるシックなダークグリーンが主力になっている」(篠田)

日本の伝統的な緑色を取り入れた

セイコー
「プレザージュ シャープエッジドシリーズ SARF003」
価格:15万9500円

 

日本文化をデザインに投影したシリーズで、ダイヤルには伝統的な麻の葉模様を入れ、さらに伝統色である「常盤(ときわ)」で仕上げた。常盤という色は、常緑樹の葉のように茶色を含んだ濃い緑色であり、シックな雰囲気になる。時計にはGMT機構を搭載しており、黄色の針が華やかなアクセントになっている。自動巻き、SSケース、ケース径42.2mm。

 

色も楽しいレトロダイバーズ

グラスヒュッテ・オリジナル
「SeaQ」
価格:155万5000円

1969年に発表された本格ダイバーズウォッチが2019年に復刻され、レトロな雰囲気で人気を集めている「SeaQ」。その性能の高さを裏付けるために、国際規格のISOとドイツの品質規格であるDINの両方で、ダイバーズウォッチの品質規格をクリアしている。今年は葦草(あしくさ)のような深いグリーンをダイヤルとベゼルに採用。グレー色のストラップとの相性も良い。自動巻き、SSケース、ケース径39.5mm。

 

ストラップまで美しい

カルティエ
「タンク マスト」
価格:33万9900円(予価、9月発売予定)

© Cartier

1980年代に一世を風靡した「マスト」が、再解釈されて登場。当時を思わせる鮮やかな単色ダイヤルは、ロゴだけでインデックスもカレンダーもなく、色の美しさを際立たせる。グリーンの他に、レッドやブルーもラインナップ。どれもが手元で映える時計だ。クオーツ、SSケース、ケース縦33.7×横25.5mm。

 

明暗でグリーンの雰囲気が変わる

ベル&ロス
「BR V2-94 フルラム」(世界限定250本)
価格:59万4000円

色のバリエーションの豊富さもグリーンダイヤルの魅力。このモデルのダイヤルは薄いグリーンだが、実はこれは夜光塗料の色で、暗所に行くと鮮やかなネオングリーン色に輝くようになっている。しかも輝度が高いので、ちょっと暗い場所でも十分に発光して綺麗だ。グリーンの可能性を広げたモデルである。自動巻き、SSケース、ケース径41mm。

<文/篠田哲生>

篠田哲生|男性誌の編集者を経て独立。コンプリケーションウォッチからカジュアルモデルまで、多彩なジャンルに造詣が深く、専門誌からファッション誌まで幅広い媒体で執筆。時計学校を修了した実践派でもあり、時計関連の講演も行う。

 

 

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