かつお節への想いは日本共通「かつお節ソムリエの道」【本誌連載企画】

1.質の良いかつお節を叩くと、鈍い音がする→NOfish02
かつお節を軽く叩き合わせる時に鳴る音で、節にどのくらい水分が残っているのかを判断できます。カンカンと高い音が鳴る節は、水分が少なくよく枯れている証拠で、質の良いかつお節といえます。

2.かつお節の断面に艶があると脂肪が多い→NOfish03
脂が多い節の断面には艶はなく、逆に脂が少ないかつお節の断面はツヤツヤしています。かつお節の世界では脂の多い節を「ジアッケ」、少ない節を「ギチ」と呼びます。ジアッケは濃厚な味わいで、ギチはさっぱりした味わいです。料理の幅も広がりますね!
3.血合いの部分と生肉の部分は味の違いはほとんどない→NOfish04
血合いの部分は、カツオ本来の味と香りがするのでしっかりとした味を楽しめます。血合いのないかつお節は、繊細で透明感のある風味があり見た目も白く美しく、上品な味わいを楽しめます。料理によって使い分けるのも楽しみのひとつですね!

4.かつお節の硬さはヒスイ以上サファイヤ以下である→YESfish07
硬さの数値を表すモース硬度によると、ヒスイは7.0、サファイヤは9.0、そしてかつお節は7.0~8.0です。鉱物の中でもトップクラスの硬さの仲間入りをしているかつお節! そこまで硬~~~く作り上げる職人さんがすごい!

5. カビ菌のおかげでかつお節は世界一番堅い食べ物になる→YESfish06
カビのご馳走は水分です。カビは節の表面から中心部に渡り水分を徐々に吸収し、乾燥してくれます。それを繰り返すことで、中の水分量はたったの15%~13%になり、世界で一番硬い食べ物になるのです。この作業は3~5カ月もの歳月を費やします。

 


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(文/&GP編集部)

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