世界が注目する折りたためるスマホ「Galaxy Fold」は日本で発売されるのか?

▲4階〜6階では、「レーシングVR」など、無料でさまざまな体験ができる

▲自分のInstagramのアカウントを登録して、自分が投稿した写真に囲まれるという体験も

▲2階のカフェには、ゆったりくつろげそうなテラスも

「Galaxy Harajuku」のオープニングセレモニーのために、サムスン電子のCEO兼 IT&モバイルコミュニケーション部門社長の高 東眞(コ・ドンジン)氏が来日。セレモニー後に、日本の報道陣向けのグループインタビューの場が設けられました。

▲日本の報道陣向けのグループインタビューに応じたサムスン電子の高 東眞(コ・ドンジン)氏。手にしているのは最新フラッグシップ「Galaxy S10+」

 

■Galaxy Foldは今年中に日本でも発売される?

Galaxy Harajukuには、サムスンが2月20日に発表した折りたためるスマホ「Galaxy Fold」も展示されています。ショーケースに収めた状態での展示で、触れることはできませんが、世界で初の常設展示だそうです。グループインタビューでも、Galaxy Foldに関する質問が集中しました。

▲Galaxy Harajukuの1階に展示されている「Galaxy Fold」。グローバルでは4月26日発売予定だが、日本発売は未定

▲Galaxy Foldは、折りたたみ時は4.6インチのディスプレイが利用できる

▲開くと、7.3インチの大画面を利用できる仕組み

 

ーー今春、Galaxy Foldを発売する狙いは?

コ氏:サムスンはGalaxy Noteを開発したメーカーです。開発当時、スマホの画面は3.8〜4インチが主流でした。より大きな画面を求めるニーズに応え、そこにペンを追加することで、スマホを進化させて、新しいカテゴリーを作るべく、Galaxy Noteを開発しました。以降、多くのメーカーが大画面に追随し、大画面がスマホのメインストリームになりました。しかし、人が手に持って操作できる画面サイズは6〜7インチが限界です。さらに大きくするには折りたたむしかありません。そのためには、バッテリー、ヒンジ構造、ディスプレイの耐性など、非常に多くの技術が必要でした。

ーー折りたためるスマホは他社も発表しています。Galaxy Foldが内折りを採用した理由は?

コ氏:よく聞かれる質問です。もちろん、アウトフォルド(外折り)も検討しましたが、やはりインフォルド(内折り)が正しい方向性と考えました。なぜ2000年も前に作られた本が内側に曲げるのか、ということを考えたら理由は明らかですよね。

ーーGalaxy Foldでは、どんな新しい体験ができますか?

コ氏:さまざまなユーザーのニーズに対応しますが、例えば3つの画面で異なるアプリを使うなど、PCライクなマルチメディア体験もできます。タイピングがしやすく、没入感も増します。タブレットでもいいのでは? という人がいるかもしれませんが、Galaxy Foldがあれば、出張時にスマホとタブレットの両方を持っていく必要がなく、これ1台で済みます。

ーー折りたたみスマホは、これからの主流になると思いますか?

コ氏:Galaxy Foldがこれからのメインストリームになるかと聞かれたら、それには、もう少し技術の革新が必要だと考えています。今、話せるのは「Foldが好きな人がいる」ということです。Galaxy Noteを発売した当初(2011年)は、大画面を求めて買うお客様がたくさんいましたが、Galaxy Note 8(2017年発売)を発売した時には「ペンがあるから買う」というお客様が多くなっていました。将来的に、Galaxy Foldにペンが付く可能性もあると思いますよ。

ーーズバリ、Galaxy Foldを日本で発売する予定はありますか?

コ氏:Galaxy Foldは、物量が限られているので、世界のすべての国で売るわけではありません。ですが、日本でも年内に販売できることを希望しています。

 

■いち早く「Galaxy S10」を試したいなら

Galaxy Harajukuでは、おそらく日本でも発売されるであろう、最新フラッグシップ「Galaxy S10」と「Galaxy S10+」のグローバル版も展示され、いち早く試すことができます。日本では今年、スマホの本体価格と利用料金を完全に分離する新しいプランが導入される予定です。となると、超ハイスペックなGalaxy S10シリーズのの端末価格は、かなり高額になる恐れもあります。その影響についても聞いてみました。

▲6.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、インカメラを画面内に搭載することで画面占有率を向上させた「Galaxy S10+」。指紋センサーもディスプレイ内に搭載されている

▲背面にはトリプルカメラを搭載し、超広角撮影も可能に。価格は999.99ドル(約11万1000円)〜

ーー日本で導入予定の分離プランによって、どのような影響が出そうですか?

コ氏:分離プランはすでに韓国で経験済みです。日本において、パートナーであるキャリアが悩んでいるという認識は持っています。制度の変更によって、端末の販売にある程度の影響はあるかもしれませんが、最も重要なことは、良い経験ができる製品を作ること。良い製品であれば、消費者に受け入れてもらえると思います。

ーーSIMフリーモデルを販売する計画はありますか?

コ氏:韓国でGalaxy S10を自給制(プランを紐付けずに端末だけを購入する制度)でも販売しましたが、非常に反応がよかったです。消費者の選択肢を広げる制度で、消費者に喜んでもらえるという認識を持っています。

ちなみに、Galaxy S10シリーズは、すでに韓国や欧米で発売されており、前モデルのS9シリーズ以上の売れ行きを記録しているとのこと。グローバルではSIMフリーモデルも発売されているので、日本でSIMフリーモデルが発売される可能性も無きにしも非ずといったところでしょう。

 

■最短60分の修理サポートも開始

Galaxy Harajukuの地下1階には、カスタマーサービスのデスクが設けられ、Galaxyの修理にも応じてもらえます。なんと最短で60分で対応してくれるとのこと。

▲地下1階には「カスタマーサービス&ショップ」があり、Galaxy製品を購入したり、修理サービスを利用したりできる

ーー日本のユーザーだけでなく、海外のユーザーも利用できますか?

コ氏:オープン当初は、日本国内向けモデルだけが対象ですが、6月を目処にグローバル端末の修理にも対応するべく準備を進めています。原宿を選んだのは、グローバルの顧客も視野に入れているからです。Galaxyをお客様に愛されるブランドにする。それが私の経営哲学です。

ーーこのショールームを全国に拡大する予定はありますか?

コ氏:これまでGalaxyの新モデルを発売するたびに、日本各地でこのような体験空間を設けてきました。それらは数カ月という期間限定のものでしたが、お客様の声を聞くこともでき、大きなメリットがありました。それを踏まえて、2年前から準備して、ここ原宿にオープンさせることができました。ここで10年続けることを考えています。まだ具体的な計画はありませんが、良い反応をいただいたら、他の都市での展開も検討したいと思います。

*  *  *

Galaxyユーザーは、いざという時のために覚えておいて損はないGalaxy Harajuku。まだGalaxyを使ったことがない人も一度は足を運んでみる価値がありそうですよ。

▲Galaxy Harajukuの外観には、1000台を超えるGalaxy Note 9が電飾として使われて、夜にはキラキラと輝く。新しい夜景スポットになりそうだ

 

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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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