【知識】キャンプの「明かり」の選び方 LED・ガス・ガソリン

今回、比べてみたのは以下の4つ。

[LED大型] ジェントス「EX-1000C」

[LEDハンディ] ブラックダイヤモンド「ボイジャー」

[ガス] プリムス「2245ランタン」

[ホワイトガソリン] コールマン「ノーススター チューブマントルランタン」

ほとんどのランタンには、明るさの目安が記されています。今回の4つの場合、以下のようになります。

「EX-1000C」=最大1000ルーメン(白色モード最大時)
「ボイジャー」=140ルーメン
「2245ランタン」=約370ルクス(Tガス使用時)
「チューブマントルランタン」=約360CP/230W相当

見てのとおり、単位がそれぞれ異なります。LEDはルーメン、ガスはルクス、ガソリンはCP(キャンドルパワー)/W(ワット)です。

ルーメン(Lm)=光源の明るさ
ルクス(Lx)=光で照らされた場所の明るさ
キャンドルパワー(CP)=ろうそく1本分の明るさ

このうち、キャンドルパワーは感覚的な値で、ほぼ1CP=1カンデラ(CD)です。ちなみにワットは光量を電力換算したもので、だいたい(キャンドルパワー+28)÷1.7 で計算できます。

といっても、よく分からないですよね。そう、それぞれの数字を見てもイマイチどのぐらい明るいのかが分からない。そこで、実際に同条件で照らしてみればいいのではないかと思ったんです。

ではさっそく、それぞれのランタンを見ていきましょう。


ジェントス「EX-1000C」 20150728_lantern01
実勢価格:6800円前後
ジェントス
サイズ:Φ129×H246mm
重量:約1255g(電池含む)
燃料:単1電池×4本
明るさ:最大約1000ルーメン(白色モード最大時)
点灯時間:最大300時間(昼白色・暖色時)

国産大手ライトメーカーのジェントスが誇る、最も明るいLEDランタン。IPX4の防滴機能や最長点灯時間300時間など、防災時にも役立つ機能性を持っています。また白色、昼白色、暖色と3つのモードを選べるので、細かい作業をするときは最も明るい白色、食事のときは昼白色、リラックスしたいときは暖色といった使い分けが可能です。

左から白色、昼白色、暖色。各モードはボタンひとつで切り替えられる。シーンに応じて使い分けたい

左から白色、昼白色、暖色。各モードはボタンひとつで切り替えられる。シーンに応じて使い分けたい

ダイヤルボタンの横にあるランプはバッテリーインジケーター。電池交換の目安になる

ダイヤルボタンの横にあるランプはバッテリーインジケーター。電池交換の目安になる

最も明るい白色モードを最大点灯。かなり明るく、さらに白い明かりなので、照らされたところが明瞭に見える

最も明るい白色モードを最大点灯。かなり明るく、さらに白い明かりなので、照らされたところが明瞭に見える


ブラックダイヤモンド「ボイジャー」
20150728_lantern05
5992円
ロストアロー
サイズ:Φ66×H160mm(使用時)/Φ66×H115mm(収納時)
重量:230g(電池含む)
燃料:単3電池×4本
明るさ:140ルーメン(ランタンモード)
点灯時間:最大100時間(ランタンモード低照度)

総合アウトドアブランド・ブラックダイヤモンドのハンディランタン。ヘッドランプで有名なブランドですが、ソロキャンプやトレッキングで便利なコンパクトサイズのランタンも高性能です。この「ボイジャー」は最近モデルチェンジし、照度が75ルーメンから140ルーメンへパワーアップ。テント内だけでなく、日暮れ後の調理などテント外での作業にも使いやすくなりました。

底部分は50ルーメンのフラッシュライトに。テント周りの移動ならこれで十分

底部分は50ルーメンのフラッシュライトに。テント周りの移動ならこれで十分

ランタンとフラッシュライトを両方点灯させることも可能。テント内で上から吊るし、全体を照らしつつ手元で地図を確認といったこともできる

ランタンとフラッシュライトを両方点灯させることも可能。テント内で上から吊るし、全体を照らしつつ手元で地図を確認といったこともできる

複数人のキャンプサイトを照らすようなタイプではないが、自分の手の届く範囲を照らす分には必要十分だ

複数人のキャンプサイトを照らすようなタイプではないが、自分の手の届く範囲を照らす分には必要十分だ


プリムス「2245ランタン」
20150728_lantern09
1万1340円
イワタニプリムス
サイズ:W83×H127×D83mm(収納時)
重量:200g(本体のみ)
燃料:ガスカートリッジ
明るさ:約370ルクス(プリムスTガス使用時)
燃焼時間:約8時間(IP-250タイプガス使用時)

100年以上の歴史を持つスウェーデン生まれの燃焼器具メーカー、プリムス。黄色いガスカートリッジがトレードマークです。中でもこの「2245ランタン」は、30年以上基本設計を変えずにきた、まさに定番中の定番モデル。ガスランタンといえばこれを思い出すという人も多いはず。

マントルを囲むホヤはすりガラスになっていて、光をやさしくしてくれる

マントルを囲むホヤはすりガラスになっていて、光をやさしくしてくれる

輪状になったワイヤーが本体に付いていて、手持ちの際はこれを持つ。さらにそのワイヤーに先端がフックになったサスペンダーが1本付いている。フックで木に引っ掛けたり、さらに輪状にしたりとさまざまな吊り下げ方ができる

輪状になったワイヤーが本体に付いていて、手持ちの際はこれを持つ。さらにそのワイヤーに先端がフックになったサスペンダーが1本付いている。フックで木に引っ掛けたり、さらに輪状にしたりとさまざまな吊り下げ方ができる

3~4人のファミリーキャンプなら十分な明るさ。やわらかな光は、夜をリラックスタイムに演出してくれる

3~4人のファミリーキャンプなら十分な明るさ。やわらかな光は、夜をリラックスタイムに演出してくれる


コールマン「ノーススター チューブマントルランタン」
20150728_lantern13
1万8900円
コールマン
サイズ:約Φ173×H343mm
重量:約1800g
燃料:ホワイトガソリン
明るさ:約360キャンドルパワー/230ワット相当
燃焼時間:約7~14時間

キャンプ用品のトップメーカー・コールマンは、ランタンのラインナップも充実。最新の分離式LEDからガス、ガソリンまであらゆるタイプがそろっています。それも当然で、なぜならコールマンはランプから始まったメーカーだから。中でもガソリンランタンは、シンプルな構造でメンテナンスをすれば何十年も使い続けられることから、創業以来の定番品として今も作り続けられています。「ノーススター チューブマントルランタン」は、現在発売中のガソリンランタンの中で最も明るいモデルになります。

【動画あり】ガソリンランタンの使い方はコチラ

最大の特徴は、この長いマントル。この大きなマントルが、驚異的な明るさを生み出してくれます

最大の特徴は、この長いマントル。この大きなマントルが、驚異的な明るさを生み出してくれます

ホワイトガソリン仕様初の点火装置付き。これまでのモデルでは、チャッカマンなどで火をマントルに近付ける必要があった点火作業も、これがあれば簡単だ

ホワイトガソリン仕様初の点火装置付き。これまでのモデルでは、チャッカマンなどで火をマントルに近付ける必要があった点火作業も、これがあれば簡単だ

とにかく明るい。マントル式ランタンといえば光のゆらぎが特徴だが、そんなゆらぎすら忘れさせられるほど強力に周囲を照らす

とにかく明るい。マントル式ランタンといえば光のゆらぎが特徴だが、そんなゆらぎすら忘れさせられるほど強力に周囲を照らす


最後に、同じ場所で最大照度にした状態で撮影したものを比べてみました。撮影したカメラの設定はすべて<ISO6400、シャッタースピード1/2、絞りF3.5>です。

(左上)ジェントス「EX-1000C」 (右上)ブラックダイヤモンド「ボイジャー」 (左下)プリムス「2245ランタン」 (右下)コールマン「ノーススター チューブマントルランタン」

(左上)ジェントス「EX-1000C」 (右上)ブラックダイヤモンド「ボイジャー」 (左下)プリムス「2245ランタン」 (右下)コールマン「ノーススター チューブマントルランタン」

「ボイジャー」はそもそも広い範囲を照らす目的ではないので、ここで比較すべきものではないのかもしれません。

それ以外の3つを見ると、やはりガソリン仕様の「チューブマントルランタン」は明るいですね。最も遠くまで照らせていることも、正面奥の木を見れば分かります。

ただ「EX-1000C」の明るさも、LEDとしては驚異的です。白い明かりはガスやガソリンランタンと違い対照物をくっきり見せてくれるので、夜間に何か細かい作業をする際には便利そうです。また、光源自体が熱くならない点や倒しても安全な点は、まさに災害時向けかもしれません。

「2245ランタン」は、本体サイズから考えるとかなり明るいですね。またこれは個人的な感想ですが、すりガラスのホヤの影響か、自然に近い落ち着く光になっている気がします。

そもそもランタンは、使う場所によって選ぶものです。より軽くコンパクトなものが必要なのか、広く照らす明るさが必要なのか……。

さらには燃料の問題もあります。ストーブ(バーナー)と合わせておけば、いくつもの燃料を用意せずに済みます。それらを総合的に考えて、今の自分のスタイルに最適なランタンを見つけてください。

(取材・文・写真/エンドウヒデカズ)

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