古き良き時代の国産名メカニカル「ロードマチック」をひたすら磨いてみた

まずは風防から。コチラの素材はミネラルガラスなので、以前(>> SEIKOミリタリー風チプメカウオッチをリペアしてみた!)にもご紹介した包丁砥石を使った方法で磨いていきます。

左から順に、研磨前、砥石で研いだ後、キイロビンで磨いた後の画像を並べました。縁には少し欠けが残っていますが、目立つキズは無くなったので風防はコレにてOK。

そして次は本体ケース。あの大層なキズを目立たなくするには、結構削っていかないとダメそうです。

少しでもエッジを保つために当て木をして、荒目の紙ヤスリ(#60)で削っていき、ある程度キズが消えたのを確認したら徐々に細かい目のモノに変えてひたすら磨きます。

いかがですか! もうただひたすらに研磨してやりましたよ。細かく見れば微細なキズやへこみは残っていますが、パッと見ではわからないくらいにはキレイになってくれました。

ブレスレット部分は落札時に付属していたのが昭和テイストなペラペラの社外品だったので、こちらは今風な無垢ブレス(安物)に替えました。バンド幅は19ミリ。Amazonで1590円にて購入。このケース形状は直管タイプが使えるので“合わせ”でフラッシュフィットを曲げたり削ったりする作業がないのがイイですね。

ブレスレットを付けて、ハイ完成! ケースとブレスレットの相性もバッチリですね。

コチラが腕に巻いてみたリストショット。う〜ん、この青のグラデーションがかった文字盤、やっぱりステキ。12時側がわずかに濃く、6時方向に行くにつれて青味が淡くなっていき、角度によって違う表情を見せてくれます。

今回の腕時計リペアは平日に仕事を終えて帰宅してから、夜な夜な少しずつ作業を進めていったので、おおよそ3週間ほどかかってしまいました。ですが、あれだけボロボロな状態だったのが、ココまでキレイになってくれると充実感もひとしおです、大変満足の一品となりました。

さて、次はどんなチプメカを買おうかな…。

>> 連載[安価機械式「チプメカ」マニアの1万円以下腕時計購入記]

 


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(文・写真/伏せ字)

ふせじ/時計好きサラリーマン

腕時計好きの趣味が高じて、記事を執筆することに。一介の時計好きサラリーマン。好きな時計の傾向は、ダイバーズ、青焼き針、56系LM。

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