開放感抜群!独自のスタイルを築ける「軍幕」キャンプは楽しいことだらけ!

■なぜ軍幕がいいのか?

前述しましたが、軍幕はコットン製で火に強く、丈夫なのでメンテナンスしやすく、希少性が高く、張り方のバリエーションが無限なので独自のキャンプスタイルを構築できます。

軍幕の特性を具体的に挙げると以下の4つになります。

①火に強い

キャンプの醍醐味のひとつに焚き火が挙げられます。皆さんも好きだと思いますが、私のキャンプにも欠かせません!

焚き火は「暖を取る」「調理をする」「灯りとして活用する」「虫よけ」「お祈り(人によっては。笑)」…そして「鑑賞する」などの楽しみ方がありますが、軽量化を重視した化繊の生地幕はどうしても焚き火の火の粉に弱く、すぐに穴が開いてしまうため、原則はテントから離して焚き火をするのがセオリー。

せっかくのお気に入りの幕に穴が開いてしまったら、盛り下がりますよね? タープ泊も同様で、タープ下で焚き火をする場合は2m位の高さに張っても、多少火の粉が飛びます。ちなみに私のタープも数ヶ所穴が開いており、補修しております。

しかし、軍幕は火の粉に強いため、幕からの距離が1~1.5m位あれば十分焚き火が可能(火の大きさにもよりますが)。焚き火の位置を工夫することによって、軍幕レベルの広さであれば、真冬でも焚き火ひとつで暖を取ることが可能となります。また、雨天時も幕の下での焚き火が可能なため、天候に左右させずに焚き火を楽しめます。

②丈夫であり、メンテナンスが簡単

軍隊が使っていただけあって、帆布のような厚みのあるしっかりとした生地は、強いテンションで張っても、雑に扱っても、汚れても問題ありません。むしろ汚れや傷は風合いとして独自の色気を出す糧となっていくわけです。

キャンパーの間で幕は「乾燥撤収」が基本。化繊生地の幕は水分を含んだまま収納しておくと長持ちしなくなります。軍幕はそういうことを気にせず、実際に私は使用した後、何か特別メンテナンスをすることはないし、それで問題になったことはありません。雨天時の使用後もキャンプ地から帰宅後、後日干したことはありますが、それ以外で乾燥撤収を気にしたことはありません。

③希少性と色気

現在は生産されておらず、今後、軍幕が新たに生産されることはありません。

また、最近は大分軍幕を張っている人が増えたとはいえ、私がキャンプ場に行って、ほかに軍幕を見かけることはほとんどありません。自分独自のスタイルを築いてみてください!

ビンテージ感たっぷりの色気の感じ方は人それぞれであり、証明できるものではありませんが、ほかのギアとの組み合わせにより、使用者独自の色気を出せることは間違いありません!

④張り方バリエーションが豊富で開放感抜群

使用用途に関しては、テントとしての使用はもちろんのこと、タープ、グランドシート、陣幕、リフレクターとしても使用できます。そのため、テントやシェルターとして使用した際にも、数多くのバリエーションで張ることができるのも魅力です。

そして、とにかく開放感がすごく、何ともいえない達成感を味わえます!

【次ページ】そもそも軍幕との出合いは?

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