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4.コーチング機能を利用できる

4つめのポイントは、さまざまなトレーニングプランを用意しており、音声によるコーチングを利用できることだ。トレーニングプランは設定した距離や時間、カロリーなどのゴールを決めて走る「ベーシックメニュー」と、プロのランニングコーチによる音声フィードバックを利用した「プレミアムメニュー」を利用できる。

プレミアムメニューはマラソン解説者やコーチとして知られる金哲彦氏(ナイキランニングアドバイザー)が作成したメニュー(全5メニューに加えて2015年夏に5メニューが追加される予定)のほか、アシックスが開発したランニングトレーニングプログラム 「MY ASICS」との連携も15年春に開始される予定となっている。

プレミアムメニュー「金哲彦のSmart Running」を開いたところ

プレミアムメニュー「金哲彦のSmart Running」を開いたところ

ベーシックメニューには平常時の心拍数と最大心拍数を設定して自分に最適なトレーニングができる「効率的に脂肪燃焼」、「持久力アップ」といったメニューも用意されている。本来、最大心拍数はスポーツ医療に対応する医療機関などで計測する必要があるが、一般的には「220−年齢」程度だと言われている。平常時の心拍数はSmart B-Trainerを使って計測できるので、これらの数値をアプリのプロフィールに入力することでトレーニングが可能だ。

トレーニングプランの選択画面

トレーニングプランの選択画面

5.防水機能を備え、スイミングでも利用可能

5つめのポイントとして、IPX5/8相当の防水性能を備えていることにも注目したい。ランニング中にたっぷりと汗をかいても水洗いが可能なだけでなく、好きな音楽を聴きながらスイミングに利用することもできる。スイミング用には、ヘッドホン部への水の浸入を防ぐ付属の水泳用イヤーピースも付属している念の入りようだ。

IPX5/8相当の防水性能を備えている

IPX5/8相当の防水性能を備えている

結論:課題もあるが、お買い得感は高い

もちろん、課題もいくつか感じられた。残念だったのは、一般的な規格である「Bluetooth Smart」対応の心拍計としては使えないらしいこと。他社の心拍計や心拍計内蔵BluetoothイヤホンなどはRuntastic社の「Runtastic」やアディダスの「Adidas miCoach」などの他社製ランニング・トレーニングアプリと連携して心拍数を計測することができたが、Smart B-Trainerはこれらのアプリで認識することができなかった。

オフィシャルの「B-Trainer for Running」アプリの出来が悪いわけではないし、トレーニングプランを本体に転送して単体で利用するためにはオフィシャルアプリを使うしかない。しかし他社のアプリも利用できるのであれば、利用の幅が広がるのは間違いないだろう。

B-Trainer Runningアプリのランニング履歴表示画面

B-Trainer Runningアプリのランニング履歴表示画面

走行ペースや心拍数などの記録を走行ルートの地図にオーバーラップして表示できる

走行ペースや心拍数などの記録を走行ルートの地図にオーバーラップして表示できる

もうひとつ残念だったのは、コーチングの音声があまり頻繁ではなかったこと。特に心拍トレーニングを行う「効率的に脂肪燃焼」、「持久力アップ」の2つのプランの場合、自分がどのくらいの心拍数で走っているのか、それが目標の範囲内に収まっているのかを知ることが重要になる。しかし音声がなかなか聞こえてこないので、ボタンを押して自分で確認しなければならない。心拍トレーニングに慣れている人ならこれでも問題ないかもしれないが、少なくとも10秒から15秒ごとぐらいにコーチングしてくれるプランも必要ではないかと感じた。

最後は少し辛口になったが、各種センサーが付いて本体だけでトレーニングが可能になっており、内蔵16GBメモリーで音楽もたっぷりと楽しむことができる。どんな天気でも安心して使える防水性能も備えていながら、実勢価格2万8620円というのは決して高くないはずだ。ランニングのトレーニングに最適のデバイスを探している人はもちろん、「春から心機一転、ダイエットを始めたい」という人にぴったりのモデルではないだろうか。

本体を固定できるようになっている専用キャリングポーチも付属する

本体を固定できるようになっている専用キャリングポーチも付属する

 

(文/安蔵靖志)

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