VRの面白さを体感!アンダーワールドのライブが今ならVRで観られる

ところが、先日渋谷PARCOで催されたライブは違った。アンダーワールドの歴史と現在進行系の彼らを堪能できた素晴らしいライブだった。常に変わり行く街で、どこかアンダーワールドとの共通点を感じさせる渋谷という街で行われたことも、ライブをドラマチックに演出してくれたのだろう。

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アンダーワールドがブレイクしたキッカケとなった映画『トレインスポッティング』を日本でヒットさせたPARCO。そこで行われたということも感慨深さを増したのかもしれない。

VRやARといった話題のテクノロジーを駆使したイベントであったこともポイント。そうしたテックな演出と、彼ら以上に相性が良いバンドもそうはないだろう。360度カメラを駆使し、VRを用いたライブ映像はこれまでにいくつか見てきたが、その中でも一番見応えのあるライブであった。

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そのVRライブは、渋谷PARCOでしばらくの期間、体験出来る。現行のコンシューマー向けVR機器では最良のモデルといわれるGalaxyのGear VRを使って、アンダーワールドのライブを追体験出来るスペースが渋谷PARCOパート1の8階に設置されている。アンダーワールドのファンはもちろんのこと、最新テクノロジーに興味があるテック好き・ガジェット好きの方にも是非一度体験して欲しい。

 

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渋谷PARCOのアンダーワールドのライブでも使用されたGearVRは、昨年末に発売されたばかりの、コンシューマー向けのゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ。VR機器として最良モデルのひとつ。これを利用するためにGalaxyに機種変更するユーザーも少なくない。

 

TOMATOの展覧会も開催中

同時に、現在、渋谷PARCOでは、アンダーワールドのアートワークを担い、彼ら自身が設立メンバーでもあるデザインユニット、TOMATOの展覧会が開催中。

 

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展示会場風景

 

TOMATOがさまざまなカルチャーを先導した、あの時代を体感した者であれば、思い出がフラッシュバックせざるを得ない展示が行われている。今現在も、世のトレンドとなっているグラフィックやデザインにTOMATOの影響を感じさせるものが散見される。そんなTOMATOの作品を一覧できる貴重な催しは、ファンならずとも誰もが一度は足を運んで損はないはずだ。

アンダーワールドのニューアルバムも発売されたばかり。こちらも、全盛期を体感してきたファンならずとも聴いて欲しい力作。特に、サカナクションやパフュームなどを通じてエレクトロニックな音楽の楽しさに触れた若い音楽好きにもオススメしたい。

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Underworld 『Barbara Barbara, we face a shining future』 アンダーワールドが満を持して6年振りにリリースした最新作。グラフィックが印象的なアルバムジャケットはもちろんTOMATOによるもの。 http://www.beatink.com/Labels/Underworld/BRC-500/

この夏には、幕張で開催されるサマーソニックに再来日することも発表されているアンダーワールド。今度はスタジアムいっぱいのファンの前で行われるであろうライブ、渋谷のライブとは対象的ともいえる、そちらのライブも楽しみでならない。

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「サマーソニック2016」は8月20日、21日に開催予定。アンダーワールドは、レディオヘッドとともにヘッドライナーとしてラインナップされている。 http://www.summersonic.com/2016/

2016年は、『トレインスポッティング』が公開され、レインボー2000で歴史的なライブを行った1996年からちょうど20年。今年はアンダーワールドから目の離せない年になるかもしれない。

 

【THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”】
世界的なデザインユニット、TOMATOの25周年を記念して開催されているエキシビジョン。渋谷PARCOパート1・3階のパルコミュージアムや、同地下1階の GALLERY X等にて、4月3日(日)まで開催中。
http://www.parco-art.com/

 

(文/メディアプロデューサー 長谷部 敦)

 

 

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