ポータブルプロジェクター「XGIMI Halo」で大画面スポーツ観戦に挑戦! 

■TVerアプリもnasneも使えるぞ

「XGIMI Halo」は、いわゆるWi-Fi内蔵のポータブルプロジェクター。プロジェクターって、以前はもっぱら映画愛好家がホームシアター用に使っていたのですが、数年前からWi-Fi内蔵、OS内蔵になり、YouTubeをはじめとしたネット動画対応が進んだことで立ち位置が激変。ポンと置いて自宅の壁で超大画面、これが今、アツいんです。

「XGIMI Halo」はそんなWi-Fi内蔵のポータブルプロジェクターのなかでも、フルHD表示に輝度スペックがANSI 800ルーメンという高画質モデル。プロジェクターは映像を明るくクッキリ映すために輝度スペックがとても重要で、これより高輝度の機種はバッテリー内蔵ではなくります。しかも、「XGIMI Halo」はスピーカーもHarman Kardonと内蔵スピーカーの高音質にもこだわってます!

ハイスペックゆえに本体サイズは171.5×145×113.5mm、1kgと大きめ。モバイルと言っても自宅内で移動しやすい程度ですが、Wi-Fi内蔵&最大2~4時間のバッテリー駆動となるとケーブルレスでも使えるので、家中どこでも移動できるメリットが活きてきます。

またレンズはAF(オートフォーカス)対応。そして、スタンドを立ててちょっと上向きに設置しても台形補正は自動。ここらへんの動作はとてもスマートです。

ちなみに、HDMI入力端子はあるのでBDレコーダーやゲーム機なども接続できます。

ソフトウェアは扱いやすいAndroid TVなので、リモコン音声検索も標準搭載。YouTubeの動画検索なら一発ですね。

プロジェクタに適した設置場所は白い壁。ということで、空いている部屋に「XGIMI Halo」をセット。あまり広い部屋ではないので、約1.3メートルの距離で投射サイズは約50インチ。

操作画面はテレビで導入の進むAndroidTVなのでWi-Fi接続など初期設定を終えるだけでYouTubeは使えるし、プライムビデオのアプリなども内蔵。なお、Netflixはそのままでは使えないのでサポート情報を参照。

今回の目的であるスポーツ観戦は基本的にテレビ放送中継なのですが、そこで活躍するのがテレビ動画視聴アプリ「TVer(ティーバー)」。目前に迫った大スポーツイベントの民放中継分はTVerでライブ配信が発表されています。

GooglePlayからTVerアプリをダウンロードし簡単な設定を済ませると、すぐに再生可能。リモコンでサクサク動くし、CMが流れることさえ我慢すれば画質も問題ナシ。あっさりできるようですが、TVer非対応のプロジェクターでテレビ放送番組観るのって大変なんですよ。

ただし、NHKの番組配信アプリ「NHKプラス」はまだAndroidTVへの対応はナシ…。

解決策はないかなと操作していて気づいたのですが、「XGIMI Halo」はGooglePlayから「Torne mobile」をダウンロードできるんです。最近バッファロー版が発売になって人気沸騰中の録画サーバー「nasne(ナスネ)」の番組視聴アプリです。自宅の家庭内LANには既にnasneがあるので、さっそく「Torne mobile」をダウンロード。“視聴再生機能(500円)”を課金してみると、ライブ番組も録画番組も視聴できちゃいました! 「XGIMI Halo」とnasneのセットならNHKも民放も視聴できるし狙い目ですね。

ひと通りの検証を終えたのですが、せっかく大画面を目指したのに約48インチじゃ物足りない…。そこで「XGIMI Halo」の設置場所をリビングの一角に移動。約2mで投写すると約76インチになりました!

スポーツ観戦の雰囲気を味わおうと「XGIMI Halo」でYouTube動画を流してみると、もう最高に“映える”んです。投射した壁はグレーのコンクリ色で凹凸もあるのですが、部屋の照明を落としてしまえば関係ナシ! 目の前が陸上競技のトラック! 水泳競技のプール!! ライブな臨場感満点です。

*  *  *

「XGIMI Halo」って発売から約1年が経過したモデルで、YouTubeや動画配信のサブスク視聴用としてはいまや定番化。実は最近XGIMIから据え置き型ハイエンド新モデルと秋発売の後継モデル「XGIMI Halo+」が発表されたのですが…それじゃスポーツ観戦の夏に間に合わない! 何とも言えないタイミングですが、「XGIMI Halo」でも十分堪能できることがわかりました。せっかくなので、大きな画面で自宅から応援してみませんか。

>> XGIMI

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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