冬の終わりは薪作りのための丸太入手に最適。薪づくりに欠かせない「玉切り台」を自作しよう

■「玉切り台」をDIY

そこで今回は、安全で楽ちんに丸太を切断できる「玉切り台」を作ってみようと思います。

使用する材料は幅105mm、厚さ30mm、長さ3mの杉材を6本。そして直径10mm、長さ80mmのボルトが4セット。それから65mmの木ネジです。

まず材木を1mの長さで8本、切り出します。丸ノコがあると楽ですが、手で切るノコギリでも大丈夫。これが台の脚になります。

切り出せたら、端から350mmのところに直径10mmのドリルで穴を開けます。その穴にボルトを通し、脚2本を接続すると「X」フレームになります。これを4セット作りましょう。

次に残りの材木を1m8cmの長さに3本切り出します。この材木を使ってXフレームを繋ぎ合わせましょう。

これで「玉切り台」の完成です。うまくできていれば、畳んだり開いたりできます。もし開閉しないならネジを打つ場所がおかしいので、チェックしてみてください。それから、脚の先端を丸くカットすると土の地面でも安定しやすいですよ。

 

■早速、自作玉切り台を使ってみよう

玉切り台の使い方は簡単です。まず開いておいた台の上に丸太を置きます。

Xフレームの間をチェーンソーで切れば丸太は下に落ちます。

このとき、切る位置に注意すると、より安全に作業できます。チェーンソーや丸ノコで材木を切るとき、切断後にVの字型に材料が落ちる切り方をすると、回転刃が挟まれてキックバックと呼ばれる危険な現象が起きます。

これを防ぐため、材木の切り落とす場所をよく考えて作業しましょう。

姿勢も楽ですしチェーンソーも痛まず、また丸太を同じ長さに切りやすいので、とても楽しく作業が進みます。さあバンバン玉切りして、自分だけの薪をたくさん作ってみてください!!

<写真・文/阪口 克>

阪口克|旅と自然の中の暮らしをテーマに国内外を取材するフリーカメラマン。秩父郡長瀞町の自宅は6年かけて家族でセルフビルド。著書に『家をセルフでビルドしたい』(文藝春秋)、『ビジュアル版焚き火のすべて』(草思社)、『ファイアーサイドクラフト』(山と渓谷社)ほか多数

 

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