完成した船体をジオラマベースに仮配置!【達人のプラモ術<しんかい6500>】

キットは、外装パネルが実物同様に分割されていて、個々に取り外せるため、塗装のマスキングも最小限で済むのがありがたいです。

▲船体上部をクリーム色(使用色はMr.カラーC318レドーム)、艦橋と垂直安定ひれは使用色はMr.カラーC58黄橙色にイエローを30パーセント加えた色で塗装している

▲船体側面のバラストタンクはややアイボリーがかった色(外装パネルと同じホワイトの時もある)をしているので、ホワイトにわずかにイエローを加えたオフホワイトを調色して塗装

▲外装塗装を終えた船体。より実物に近いイメージになってきた

▲船体上部に装備された救難ブイ(海底でトラブルが発生して自力浮上が困難に事態になった際に、ワイヤ付きのブイが50m浮き上がり、そのワイヤーに支援船から降ろされた救難索を引っ掛けて船体を引き上げる)も赤色で塗装しておく

▲ちなみに救難ブイの装備はキットのインスト(説明書)で初めて知った

▲船体裏側には、潜水中に船体の中立トリムの維持、そして浮上時には切り離す鉄製のウエイトも再現されている。ちなみに探査中の深度変更は船体左右に装備されたスラスターで行う

▲垂直安定ひれのJAMSTECのマークはデカールを貼って再現

▲「しんかい6500」の船名もデカールだ

 

■マニピュレータの製作と塗装

耐圧球の前面に取り付けられている2基のマニピュレータをイスントの指示に沿って組み立て、ダークシルバーとブラックで塗装しました。手前の黒い箱は採取した資料を入れるサンプルバスケットです。

「しんかい6500」に装備されている2基のマニピュレータは油浸均圧型電気油圧サーボ方式で持ち上げ力は72kg。そしてモノを掴む際の握力は100kg以上あり、深海の高い水圧下でもスムーズかつ精密な作業がこなせるだそうです。

JAMSTECの公式サイト内『JAMSTEC創立50周年記念動画、しんかい6500運航チームが特別ば操縦訓練に挑む!』において、「しんかい6500」のマニピュレータを使い、やかんからカップヌードルにお湯を注ぐ!という動画が公開されています。なかなか面白いのですよ。

>> JAMSTEC「「しんかい6500」特別ミッション -こぼさずお湯を注げ-」

マニピュレータの操作、ぜひ一度体験しててみたいモンです。

©2012 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology

▲組み立てて塗装をした2基のマニピュレータとサンプルバスケットを船体に取り付けた状態。マニピュレータのアームは可動させることもできる

 

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