今が旬!クラフトビールが飲める・お勧めのお店5選

緑に囲まれたテラスで楽しむ17タップ『日比谷サロー』

「千代田区日比谷公園1−1」そんなプレミアムな住所を持つ日比谷サローは、緑が美しい日比谷公園の一画にたたずむ一軒家レストランです。1949年創業の歴史深い名店のテラスは、いまやこだわりのクラフトビールスポットとなっています。

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日比谷サローの3代目である山口兼嗣氏に注いでもらったのは、箕面ビールのW-IPA。重厚な味わいとホップのアロマが印象的な1杯です。国内のクラフトビールを中心に厳選された日比谷サローのラインナップはバラエティ豊かで、季節ごとの限定ビールが登場するのも楽しいところ。
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山口氏が勧める夏の日比谷サローの楽しみ方は、まず冷たいハイネケン等の軽いビールでエントリー。前半戦では各種ホワイトエールや、春夏限定のフルーツビールで爽やかさを楽しみます。最後にはIPA*や黒ビールをゆっくり、じっくりと。オープンエアのテラスならではの暑さを味方つけるのが、最高のビアタイムを味わう秘訣です。

そしてビールに合わせるおつまみとしては、ソーセージやフィッシュ&チップスにならんで人気なのが、旬の野菜と東南アジア料理。野菜の仕入れにも店主のこだわりがあふれています。アジア料理に使われるのは岐阜のファーム・レガーロでつくられた“国産”アジアンハーブ。そのままバリバリ食べれば香りが口一杯に広がります。

 

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ハーブや野菜料理のメニューは、農園の旬に合わせて日々変わるので「今日は何かな」とお店をのぞくのも楽しいかもしれませんね。

【日比谷サロー】
毎週月曜定休(祝日の場合は翌日へ振り替え)臨時休業あり
7月24日〜9月12日までサマータイム実施
火〜木:ランチタイム11:30〜14:00/ビアタイム16:00〜21:30
金:16:00〜22:00
土:15:00〜21:30
日:15:00〜21:00

【*IPAってなに?】
India Pale Ale(インディアン・ペール・エール)の略。「インディアン」とはいえ、インド製ビールのことではありません。もとはといえば、植民地時代のインドへ本国イギリスから運ばれたビールのこと。赤道を越えアフリカを回る航海で、当時のビールは長い時間と高い気温にさらされました。そこで腐敗や劣化を抑えるために、アルコール度数を高めホップを大量に加えるインド帝国向け「IPA」のスタイルが確立されました。パワーあふれる味わいと苦みが印象的です。また、さらに度数を高め、ホップの量を増やした「ダブルIPA」も、いまクラフトビールファンに大人気。


期間限定!あの「よなよな」のビアガーデン『よなよな Beer Garden in ARK Hills』

夏本番ともなれば、やはりビアガーデン!六本木赤坂のアークヒルズで期間限定でオープンしているのが「よなよな Beer Garden in ARK Hills」

 

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人気の「よなよなエール」など、いまや不動の地位を築いているヤッホーブルーイングのビールが生で飲めるビアガーデンです。ヤッホーブルーイングの定番ビールはもちろん、この夏ここでしか飲めないという「ガーデンセッションIPA」は押さえておきたいところ。

またフードメニューでは人気の「ミートプレート」がお勧め。ビールに合う肉料理が一同に会する豪華プレートは、わいわいシェアしながら食べたい逸品です。

 

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【よなよな Beer Garden in ARK Hills】
会場:アークヒルズ アーク・カラヤン広場
2015年6月19日(金)~9月6日(日)17:00~22:00(土日祝11:00~)

 


代官山のマイクロブルワリーで直飲み!『スプリングバレーブルワリーTOKYO』

クラフトビールを楽しむなら、醸造所で作られたビールをその場でのめる“ブルーパブ”スタイルも外せません。キリンの展開する、その場で飲めるマイクロブルワリー*(小規模醸造所)が「スプリングバレーブルワリー」

 

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スプリングバレーブルワリーTOKYOのロケーションは代官山。都会の真ん中でビールが作られています。洗練された雰囲気の店内には、ビールのタンクがずらり。
作り手のセンスを感じる個性豊かなビールを毎日数種類楽しめます。

 

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またフードメニューもブルワリーならでは。スプリングバレーブルワリーの各種ビールとのペアリングに徹底的にこだわったもので、それぞれのビールの個性を引き立ててくれます。

【スプリングバレーブルワリーTOKYO】
年中無休
月〜土:8:00~24:00(L.O.22:30)
日祝: 8:00~22:00 (L.O.21:00)
※テラスの営業は21:00(L.O.20:00)まで

【*マイクロブルワリーってなに?】
クラフトブルワリー中でも小規模の醸造所。1970年代に自家醸造が認められて以来クラフトビール文化が白熱し続けるアメリカでは、いまや各地に3000以上のブルワリーが存在するそうです。日本においても、1994年ビールの酒税法改正により大手酒造会社以外でもビールを製造することが可能になり、強いこだわりと個性を持つブランドが各地で育っています。またマイクロブルワリーに、そこで生産したビールを飲めるお店が併設されているのが「ブルーパブ」スタイル。東京都心などの街中にも、自家製ビールをその場で飲めるブルーパブが存在します。

 


学び・楽しむ「ラボ」スタイル『常陸野ブルーイング・ラボ』

フクロウのマークでクラフトビールファンにお馴染みの木内酒造「常陸野ネストビール」が展開する新感覚のラボ・バーが『常陸野ブルーイング・ラボ』

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Photo by Sadamu Saito

 

ビールを“学びながら”飲める新しいスタイルのお店です。レンガづくりのお店は旧万世橋駅の面影を残し、非日常気分を盛り上げてくれます。ラボの雰囲気の中でさまざまなビールを試すだけでも楽しいですが、もっと深くビールを学びたい人には、ブルワーのアシストを受けながらオリジナルビールを研究するプログラムも。

 

 

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Photo by Sadamu Saito

 

フードメニューでは、お酒のカップに詰められた「びん'S FOOD」がお勧め。ガラスのカップがラボ気分をさらに盛り上げてくれます。茨城・常陸野を中心とした食材を使用した料理は、ビールをこよなく愛するシェフによるプロデュースです。

【常陸野ブルーイング・ラボ】
月~土:11:00~23:00(L.O.22:30)
日祝:11:00~21:00(L.O.20:30)


クラフトビールの本場アメリカの真髄「アンテナアメリカ」

冒頭で紹介した「日比谷サロー」のオーナーが「とても信頼のおけるインポーター」と太鼓判を押すのがナガノトレーディング。アメリカのクラフトビールを知り尽くしたその会社が直営する「アンテナアメリカ」は、クラフトビールファンの秘密基地です。
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横浜・関内の雑居ビルの5階。ちょっと分かりづらい入口を見つけて店内に入れば、まるでアメリカのガレージのような雰囲気。店内にはさまざまなブルワリーのアメリカン・クラフトビールがずらりとならびます。また、ブルワリー公式のグッズが入手できるのも、インポーター直営ならではの魅力。

 

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ルーフバルコニーのテラス席で、繁華街の喧噪を見下ろしながら飲むビールは最高!
クラフトビール文化が成熟し、情熱あふれるブルワリーが多数存在するアメリカの実力を感じられるお店です。

【アンテナアメリカ】
毎日営業
月〜金 : 15:00-23:00 (21:40 料理L.O.)
土 : 11:00-23:00 (21:40 料理L.O.)
日・祝日の月曜 : 11:00-22:00 (20:40 料理L.O.)

日本各地のブルワリーの盛り上がりもあり、美味しいクラフトビールを楽しめるお店が増えています。飲めば飲むほど深みにハマるクラフトビールを、この夏極めてみてはいかがでしょうか?

(取材・文/くぼきひろこ)

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