【もうすぐ出ますよ!注目の日本車②】新型はハイブリッドもあり!?スバル「フォレスター」

■独自の4駆システム“シンメトリカルAWD”を継承

フォレスターといえば、AWDシステムで高い評価を得ているスバル車の中でも、世界的に見て最も売れているモデル。それだけに、今回披露された5世代目モデルも、かなり力の入った開発が行われていて、スバルファン=スバリストならずとも、非常に気になる存在です。

最大の注目は、スバル初となる乗員認識技術“ドライバーモニタリングシステム”を採用したこと。これは、クルマがドライバーの顔を認識。万一、脇見や居眠り運転をしていると推定した場合には注意を促すほか、ドライバーごとにシートポジションやミラーの角度なども調整してくれるので、乗り込んだだけで自分に最適なポジションで走り出すことができるのです。ドライバーに寄り添う技術で安全性や快適性を高めてきた、スバルらしい機能といえるでしょう。

スバル車といえば“アイサイト”に代表される安全性能の高さも評価されているポイントですが、この5世代目でももちろん抜かりはありません。アイサイトが全グレードに装備されるのはもちろん、後退時の自動ブレーキや、後方&側方から接近する車両を検知する機能も搭載しています。

またプラットフォームに、「インプレッサ」に先行投入されて高評価を得ている“SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)”を採用したことで、クラストップレベルの乗員保護性能と危険回避性能を実現していることも見逃せません。ちなみにこのSGPは、ドライバーが意のままに操れるハンドリングや、快適な乗り心地にも貢献しているとのことです。

ボディサイズは、全長4625mm、全幅1815mm、全高1730mmへとわずかに拡大。それでいて、最小回転半径を5.4mに抑えるなど、スバル車らしく運転のしやすさに配慮しています。

また、2670mmへと30mm延長されたホイールベースにより、室内空間が一段と広がっているのも見逃せないポイント。そのほか、ナビゲーション等を表示するモニターを8インチ化し、“Apple CarPlay”や“Android Auto”も利用可能とするなど、インフォテイメントシステムもブラッシュアップ。クルマをWi-Fiのホットスポットとして使える機能や、リモートエンジンスタートなど、テレマティクスシステムも大きく進化しています。

ニューヨーク国際自動車ショー2018で披露された北米仕様のパワートレインは、新開発の2.5リッター水平対向4気筒エンジン。従来のエンジンに対し、約90%の部品を刷新したという力作で、直噴化によって出力とトルクを向上させて力強いドライビングフィールを実現しつつ、環境性能を高めています。

日本仕様ではこのほかに、2リッターの水平対向4気筒エンジンにモーターをプラスした、ハイブリッド仕様も用意される見込み。先代のインプレッサや「XV」に採用されていた技術の改良版で、フォレスターとしては初のハイブリッド仕様となります。

組み合わせられるトランスミッションは、CVTの“リニアトロニック”。マニュアルモードを7速化するなど、走りの楽しさへの配慮も忘れていません。また、一部のグレードでは、走行特性を変えられるスバル独自のドライブアシストシステム“SI-DRIVE”に、スポーティな加速とダイレクトな変速を味わえる“S#(スポーツシャープ)モード“を設定しているとのことです。

そして駆動方式は、スバル独自の4輪駆動システム“シンメトリカルAWD”を採用。雪道や泥道といった悪路はもちろん、濡れた道や高速道路といったあらゆる路面状況で、安定した走りを実現してくれます。また、さらに滑りやすい路面では、エンジンやトランスミッション、ブレーキをコントロールする“X-MODE”を利用可能。制御を最適化することで悪路の走破力を向上させているほか、一部仕様では路面状況に合わせてふたつのモードを切り替えられるスイッチを搭載し、コントロール性を向上させています。最低地上高が220mmとたっぷりとられているので、SUVらしい力強い走りを存分に味わえるでしょう。

現行の4世代目フォレスターは、累計81万5189台のセールスを記録。グローバルで100万台の販売を達成(2016年)した同社の勢いを牽引するモデル。第5世代となる新型も同様、スバルの最量販車種として位置付けられています。北米での販売開始は2018年秋。日本国内でも、同じ時期の発売が予想されています。

(文/増谷茂樹 写真/SUBARU)


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