まるで高級インテリア。こんな薄くて使いやすい冷蔵庫を待っていました!

冷蔵庫に必要なもの、それは “機能性” です。とはいえ、日本の住宅環境を考えればサイズ感も大切ですよね。最近ではInstagramなどのSNSで、日々の暮らしを発信するのが日常になり、“自分らしさを表現するためのアイテム”として捉える人も増えています。

それらをすべて解決するのに欠かせないのが「デザイン」のチカラ。3月上旬にAQUAから登場するTZシリーズは、世界的に著名なプロダクトデザイナーの深澤直人氏が手がけた冷凍冷蔵庫です。

「冷蔵庫、新時代。」というコンセプトをかかげるTZシリーズは一体どんな冷蔵庫なのでしょうか?

■冷蔵庫の役割や機能をイチから見直し

TZシリーズは512リットル、4ドアタイプの冷蔵庫です。インテリアに馴染むデザインを意識しており、一見するとキャビネットのようにも見えます。いずれもマットな質感なので、家電というより家具さながらです。

▲カラーはダークウッドブラウン(右)とサテンシルバー(左)の2色。本体サイズは、幅830×高さ1825×奥行き635mm。年間の消費電力は299kWhで、1日あたりの電気代は約22円

▲ダークウッドブラウンにはとくに家具の趣がある。AQUAのロゴが主張しずぎていないのも美しい

また、印象的なのがその丸みを帯びたデザインではないでしょうか? 扉の取っ手部分などは「R28」という角度になっており、これは人の手の親指と人差し指の間にフィットする角度なのだとか。

多くの冷蔵庫が直線で作られているのに対し、このR28という複雑な曲線が実現しているのは、まさにZTシリーズが日本で開発設計されたことを表しています。

▲冷蔵庫といえば取っ手があるものだったが、ここ最近はフラットなものが増えている。フラットタイプをさらに進化させたのが、この「R28」という角度だ

デザインを担当した深澤直人氏といえば、これまでも無印良品やプラスマイナスゼロ、auの携帯電話やスマホといった、私たちの生活に馴染みのあるプロダクトを次々と世に生み出しています。そんな深澤氏は今回の冷蔵庫について、こんなふうに話しています。

「冷蔵庫の主流であるフラットなデザインというのは最近出てきたもので、今は“主張しない”というトレンドがあります。私的には、もっと引いたマクロデザインになってもいいと思います。機能は残しても家電らしくない、インテリアに合わせた製品が求められるんじゃないかと。今回の冷蔵庫においても、特別なことをしたというよりは、みんなが思っていることを頑張って実現したという気持ちが強いです」。

▲プロダクトデザイナーの深澤直人氏。「冷蔵庫は食品を冷やすためのものだけではなく、便利なキャビネットのようなもの」だと感じているのだとか

■薄型のメリットは食品ロスを防げること

「TZシリーズ」は、500リットルクラスのなかでは最薄の635mmにしているのも特筆すべき点です。これは同社の従来モデルと比較しても、約8cmも薄くなっています。

アイランドキッチンやオープンキッチンを理想とする人が多いいま、“スリムさ”よりも “薄さ”を重視することで、設置場所を選ばないという発想こそが、まさに新時代の冷蔵庫だといえそうです。

▲さまざまなシチューエーションでの設置が可能。TZシリーズなら「見せる」設置が様になる

さらに、従来の同クラスの冷蔵庫は最上段の奥がデッドスペースになりがちでしたが、薄型設計になったことで、小柄な女性でも手が届きやすいんです。ひと目で見渡せるからこそ、奥の食材を見逃しにくく、食品ロスを防ぐことにもなります。

▲庫内の奥行きは約510mm。大型になるほど食材が探しにくくなるので、このひと工夫がうれしい

■なんでも冷凍する派も安心の容量&機能性を実現

500リットルクラスとしては最大容量の180リットルの冷凍室があるのもポイント。食材をまとめ買いしたり、作り置きをしたりする家庭にとっては、冷凍室が大きいのはありがたいはずです。

▲冷凍室は6つのボックスに分かれており、市販の冷凍食品も縦に収納できるので整理整頓しやすい

上段には約-30℃の冷気ですばやく食材を凍らせる「クイック冷凍コーナー」を備え、解凍時に旨みが逃げ出すのを防いでくれます。また、急速トレイを使えば、炊きたてのごはんなどもラップをしてそのまま冷凍可能です。

通常、冷凍庫に長期間保存すると庫内の温度変化による「冷凍焼け」を起こしやすいのですが、その心配もありません。TZシリーズには霜取り運転時に温かい空気が庫内に流入するのを防ぐ「アンチフロスト機能」を搭載しているので、冷凍焼けを抑えてくれます。

▲通常運転では、冷気をファンで送り込み、庫内を冷却する

▲霜取り運転時はカバーを閉じてフウロを遮断し、暖気をブロックする

■使う際の姿勢や見やすさを意識した設計を採用

冷凍庫が下段にあるので、野菜ルームは必然的に上段に配置されます。TZシリーズの野菜ルーム「旬鮮野菜ルーム」は、ウエストラインに配置されているので、かがむことなく出し入れが可能。

▲上段には食品の乾燥を防ぐ「フレッシュストッカー」、下段には温度変化を1℃以内にコントロールする「旬鮮野菜ルーム」を搭載

冷蔵室を開けて気付くのが、その庫内の明るさです。冷蔵庫内は3段にわかれており、各段に2本ずつロングLEDが搭載されています。もちろん野菜ルームにもLED庫内灯があります。

▲これだけ明るければ食材を見逃しにくくなるはず

さらに、冷蔵室の左右のドア下にもLED照明があるので、冷凍庫も明るく照らしてくれるんです。「冷凍室は暗いもの」というこれまでの常識を大きく覆すこの設計は、まさに使いやすさを考えて作られた冷蔵庫であることを表す点のひとつです。

▲どこにLED照明をつければ見やすくなるかを考えた結果、冷蔵室の左右のドア下に付けられたそうだ

今回のイベントにはモデル、コラムニストのクリス・ウェブ佳子さんも登場。ご自身のお宅は人の出入りが激しいそうで、来客がお酒を飲みながら冷蔵庫を開けておつまみを作ることが多いのだとか。そのぶん、冷蔵庫の中がきれいに片付いているかどうかは常に気にかけているそうです。

▲「いまは冷蔵庫がキッチンのなかでの主役。自身を持ってこれが私の冷蔵庫です、といえるようなものを置く時代になってきましたね」と話すクリス・ウェブ佳子さん

クリス・ウェブさんは今回の2モデルを見て、「木目調がお気に入り。外にボタンが一切なくてインテリアに馴染みやすそうですね。シルバーもつや消し加工されていて、いい意味での主張のなさが気に入りました」と、TZシリーズのデザイン性の高さも評価されていました。

10年前に「デザイン家電」という言葉がもてはやされましたが、いまや家電にデザイン性を求めるのは当然のことですよね。今回のTZシリーズも、冷蔵庫として革新的な機能を搭載しているわけではありません。

それでも、冷蔵庫にデザインのチカラが加わることで、これまでとはまったく違った冷蔵庫に生まれ変わっています。TZシリーズは「デザイン家電」ならぬ、「インテリア家電」といっても過言ではありません。

無駄のない美しいデザイン…そんな言葉がふさわしいAQUAのTZシリーズの実物をぜひ目で見て、触って確かめてみてください。発売は3月上旬、価格はオープンプライスで、店頭予想価格は27万円(税別)です。

>> AQUA「AQR-TZ51H」

 


(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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