近年ビジネスリュックも市民権を得て、日常的に使う人が増えてきました。最近は、電車内でリュックを前持ちするのもマナーとして浸透し、背負っても邪魔になりにくい薄マチタイプのビジネスリュックが人気を博しています。そんなビジネスリュックですが、いくつかの難点がありました。
1つは、ショルダーベルト(肩ひも)です。登山用リュックは、長時間背負うことを想定しているためショルダーパッドがしっかりしていて疲れませんがスーツには似合わず、ビジネス用としては使えません。一方、ビジネスリュックはスーツには合うものの、パソコンを持ち歩いたり、長時間背負い続けたりすると、簡素なショルダーが肩に食い込み疲れを感じます。
もう1つが、雨にさらされたり、地面に置いたり、書類を頻繁に出し入れしたり、飲食店で臭いがついたり…意外と過酷な使用状況でヘタレるのが早い点です。
そんな課題を解消したのが、東洋紡が開発した「BizAile (ビズエール)」。独自の化学技術と快適性工学を駆使することで実現した、従来にないビジネスリュックです。
■新素材「ブレスエアー」が“肩重い”を“肩想い”に
現在のビジネスシーンにおいて、ノートパソコンやタブレットなどのデバイスは必要不可欠な存在。オフィスだけでなく、出張先や外出先へ持って行ったり、自宅へ持ち帰ったり、さまざまな場所へ持ち運ぶのも当たり前になってきました。デバイスは軽くなっているとはいえ、電源コードにモバイルバッテリー、さらにプレゼン用の書類など持ち運ぶモノは多く、荷物の重さは結構なもの。
「BizAile」の肩ヒモは、スーツに似合う細いタイプのものでありながら、重い荷物が肩にかける負担を大幅に軽減。その秘密は、肩ヒモに使われている3次元スプリング構造体「ブレスエアー」にあります。
「ブレスエアー」は、高反発で柔らかい樹脂製のバネ。通気性・透水性に優れており、8万回ものくり返し圧縮にも耐えられるタフさから、新幹線の座席シートや、寝具用マットレスなどに使われている素材です。「ブレスエアー」をリュックの肩ヒモに採用することで、肩の広い範囲に負荷を分散。一点にのみ荷物の重さを集中させないため、長時間の通勤や移動に最適な構造となっています。「ブレスエアー」はリュックの背中部分にも使われており、ノートパソコンなどの固いものが中に入っているときでも、背中への衝撃を緩和してくれる効果があります。
実際に背負ってみると、アウトドア用のリュックのショルダーハーネスとは違ってがっちりホールドされるという感じはありませんが、重さが掛かってもしっかり肩とのクッションになってくれるイメージ。アウトドア用のようにS字にはなっていませんが、細いため脇の下の動きもスムーズで、スーツを着ていても邪魔になりません。
またショルダーの長さは、リュックを背負ったまま引っ張るだけで、簡単に調節可能。背負ったままキュッとストラップを短くしてみると、小走りになっても荷物にあまり衝撃を与えず移動できました。
■機能性を高める合成皮革
肩ひもの食い込みを解決するのが「ブレスエアー」なら、過酷な使用環境に応えるのが表面に使われている合成皮革「PARMIA(パーミア)」です。
ヌバック調の手触りとソフトな風合いを持ちながら、本革よりも傷みにくく軽量で、通気性が高く、防水に優れているためゴルフグローブやソファにも使用されています。
1.特殊加工が施され雨の日でも安心の防水性
表面に特殊な加工が施されており、布製の雨傘と同等レベルの防水性を誇る素材です。水をしっかり弾くため、突然の雨でも荷物を濡らすことがなく、電子機器も安心して持ち運ぶことができます。
また、特殊な処理によって、「PARMIA」の表面には目に見えないサイズの穴が無数に空いており、水を弾きながら水蒸気を中へ通します。そのため、リュックを背負っているときに感じる、肩や背中の嫌なムレを軽減させてくれるのです。
2.長年愛用できる傷がつきにくい素材を使用
合成皮革には、「傷がつきやすい」「すぐにボロボロになってしまう」というイメージがあるかもしれませんが、傷がつきにくいことも「PARMIA」の特徴のひとつ。第三者機関で実施されたスナッグ試験(メース法)では、一般の合成皮革や本革よりも傷がつきにくいという評価を得ています。
また、ハンドル部分は可動式。使い込むと素材が剥がれてしまいやすい可動部分には金具を採用しています。ダメージを受けやすい部分にも工夫が施されています。
3.うっかり汚れこぼしても水拭きOKでシミにならない
「PARMIA」の表面には汚れがつきにくいという特徴があり、うっかり汚してしまっても、シミになることはほとんどありません。
リュックにコーヒーをこぼしても、マヨネーズをつけてしまっても、軽く拭き取るだけですぐにきれいになります。抗菌性にも優れているため、食品がついた後も安心して使えます。
4.消臭機能は忙しいビジネスパーソンの隠れた味方
暑い夏や梅雨時など、汗ばむ季節にリュックを背負うと、肌にふれる部分の臭いが心配になりますが、「PARMIA」には消臭機能もあるため安心。汗臭の原因である酢酸やイソ吉草酸(イソきっそうさん)、加齢臭の原因となる「ノネナール」などの成分も吸着してから2時間も経つと大幅に減少します。
喫煙者の多い場面で使用しても、タバコの臭いがつきにくいという特性もあるから、夜の会食時にも重宝します。
■カバンとしての使い勝手ももちろん熟慮
もちろん、優れているのは素材だけではありません。毎日使うものだからこそ、機能性にこだわり、ビジネスバッグとしての使い勝手も抜群。
企画・製作まですべて日本で行われているため、メイドインジャパンならではの高いクオリティと、細部まで使いやすいような工夫が施されています。
1.がま口スタイルで収納しやすいメイン収納
メインのコンパートメントはがま口スタイル。開口時は13cmまでマチが広がり、分厚いファイルや、デバイスの電源コードもラクラク出し入れ可能。ペットボトルや折り畳み傘を固定できるホルダーもあり、荷物がリュックの中で倒れてごちゃつくのを防げます。
デバイス収納用の区画は幅23cm×奥行き30cm×厚み2.5cmで、14インチ相当のノートパソコンまで入れられます。内側の小さなポケットは、スマートフォンやカードケース、キーケースなどの収納にぴったりです。
また、がま口の留め金部分には鍵穴がついており、付属の鍵を使えば施錠可能。出張先のホテルや空港など、荷物を預けるシーンで重宝しそうです。
2.ビジネスで使うものがちょうど収まるサイズと使い勝手
リュックのサイズは縦39×横31×底幅11cm(口幅13cm)。容量は15.2Lで、A4の書類も入るし、15型のPCもビジネスシーンに必要なものをしっかり収納できます。
またスケジュール帳や文庫本、長財布もゆうに収納できるフロントポケットのほかに、背面にも隠しポケットが。スマートフォンや定期入れを収納でき、改札を通る際にもリュックを背負ったまま、定期を出し入れできます。
使って実感したのは、会社に行って入館時のIDカードを出したとき。席についてリュックを置いた後は、首にかければいいのですが、朝、会社で初めて出す際、わざわざリュックを下ろさずに出せるのでスムーズに入館できました。
3.肩ヒモを収納すれば縦型ブリーフになる2Way仕様
肩ヒモはDカンから外すだけで簡単に取り外し可能。背面に収納することができるため、手持ちのブリーフケースとして使用する際や、電車内で足もとにリュックを置いて踏まれたくない場面などで役立ちます。実際は出したまま、もしくは収納したままのことが多いのですが、ないと意外と困る機能です。
また底材には点鋲が打たれており、床に直接置いても底材を汚すことがありません。屋外の地面に置いても、点鋲の汚れを拭き取るだけできれいになるため、その後室内に持ち込んでも安心です。
■体にフィットする縦型で薄マチのスッキリデザイン
数々の機能をあげてきました。もちろん機能は重要ですが、バッグはファッションを構成するアイテムのひとつなので見た目も重要。
その点、「BizAile (ビズエール)」は縦型スタイルでシンプル。背負っていても悪目立ちしません。好感度アップの隠れたポイントとしては、主張しすぎるロゴマークが表面に入っておらず、しっかりとスーツスタイルに馴染む仕様になっている点です。
背負ってみると、背中にちょうど収まるので歩く時に腕の動きを邪魔したり、マチが薄く体に密着するので左右にブレにくかったりします。手持ちする際もハンドルは握りやすく、縦型なのでスマートなイメージを演出します。
縫製は、メイドインジャパンの中でも優れた品質を誇るカバンの聖地、兵庫県豊岡に委託(審査会にて「豊岡鞄」として正式に認定されております) 。職人たちの高い技術により、タフで長く愛用できる逸品となりました。「BizAile」はきっと、この先のビジネスシーンにおける、あなたの相棒的存在になってくれるはず。
カラーはブラックとネイビーの2色。11月16日現在、「ビジネスリュック BizAile ネイビー」1個が2万4000円となるコースの他、ブラック1個2万7000円のコースなどで支援を受付中です。
>> BizAile
(文/藤間紗花)
製品名は東洋紡等各社の商標または登録商標です。東洋紡等各社の許可なく使用・複製することはできません。