あらゆる家電が動く「Jackeryポータブル電源」で“青空オフィス”を作ってみた!

この一年、長い在宅勤務の生活に慣れたせいか自宅での仕事にも違和感はなくなってきた。しかし、ずっと引きこもっていると、それはそれでストレスが溜まったり仕事が捗らなかったりといった問題もあって、なんだかスッキリしない…。

思い切ってアウトドアへ出かけようと思ったとき、最近よく耳にする「ワーケーション」という言葉が思い浮かんだ。そうだ、外で仕事をすればいいんだ! 鳥の声や風の吹く気持ちよい場所でコーヒーを飲みながらキーボードを叩く。きっと効率も上がるに違いない。そう考えて一路、キャンプ場へ飛び出した。

■便利な家電製品でサイトを設営

抜けるような青い空、ポカポカの陽気、普段は耳にしない種類の鳥たちの鳴き声――。想像通りのロケーションに期待感は高まるばかり。ただ、忘れちゃいけないのが、ここには仕事をしに来たということ。そう、本日ここを「青空オフィス化」するためにいろいろと機材を積み込んだのだ。

なにはともあれ、急な天候の変化への備えは必要。まず車にタープを連結させて簡易的な天井を作ってしまう。そしてなるべく、家の中と同じ環境を作ってみようというのが今回の作戦だ。仕事場にキッチン、そして趣味の道具も少しだけ持ってきている。

正直言って、本格的にキャンプをしたいところだけど、それをやりだすと仕事にならない。だから電気さえ入れればサッと使える家電を中心にサイトを作ってみた。

仕事用のパソコンにポータブル冷蔵庫・電気ケトル・炊飯器・ホットプレート・Bluetoothスピーカー・電動アシスト自転車が主な装備だ。これだけあれば、食事を作る手間をかけたり飲み物の心配をしたりも必要ない。ただ、これらを動かすには当然、電源がいるわけで…。そこで今回一番大事なアイテムがJackeryのポータブル電源「Ace1500」(17万6000円)だ。

登場したばかりの「Ace1500」は、容量41万3400mAhでAC電源(100V/18A)の差し込み口が3つ、USB-Cポート(PD60W)がひとつ、USB-Aポート(5V/2.4A)がひとつ、USB-Aポート(QC3.0)がひとつ、シガーソケット(12V/10A)がひとつという構成。

何より注目なのが定格1800W/瞬間3600Wを実現しており、家庭内の家電がほぼ稼働するところ。重いのでさすがに持ってこなかったが、電子レンジも動くという圧倒的な出力が魅力だ。

■いざワーケーションのスタート!

午後1時、ずっと進まなかった企画案に取りかかる。自宅やオフィスと違って周囲に邪魔されることもない。BGMはウグイスの「ホ~、ホケキョ!」だけ。リラックスできているせいか、考えがまとまってきた。一気に企画書を書き上げコーヒーブレイクの時間といこう。

ボトルに詰めたお気に入りのコーヒー豆を取り出し、ゆっくりとミルを挽く。香ばしい匂いがたまらないなと思いつつ、さらに考えを整理していく。いつものキャンプならここでガスバーナーを使いお湯を沸かすところだけど、今回は電気ケトルをオンにするだけ。

少々風情はないけど、仕事の集中が途切れずアイデアも浮かびやすい。

▲「よし、この仕事はうまくまとまったぞ」

続けて溜まっていたメールを処理して原稿を書き始める。開放的な気分のせいかノリがよく、スラスラと言葉が出てくる。気が付けば、あっという間に15時を回っていた。ちょっと姿勢が固まったので散歩にでも出かけよう。

こういうときのために、広いフィールドを散策できる電動アシスト自転車が活躍してくれる。念のため充電してきたけど、電源もあるし思う存分サイクリングだ。

はっきり言って普段は草木に興味ないけど、なぜかこういうときは目が行ってしまう。調子に乗って遠出しすぎないようにしよう(笑)。それにしても、気分転換が桜の木とは贅沢だ。いつもは家の中で仕事をしているせいか、あまり外出する気にならない。外で仕事をしているからこそ、ちょっと散策でもという気分になるのだろうか。

■サイクリングから帰ってきたら夕食の準備

サイトに戻ってきたら、すでに夕方近くになっていた。冷蔵庫は電源を入れっぱなしにしてあるので念のためソーラーパネルで電源に充電しておいた。「Ace1500」はインプットポートがふたつあり、2枚のパネルを接続可能だ。しかも新技術の「ツインターボシステム」を搭載しており、充電効率が大幅に向上。AC充電なら約5.5時間で満充電できる。

さらに別売りの「並列接続用ケーブル(Ace1500用)」(3999円)を使えば、ふたつのインプットポートをまとめられるため、最大で4つのパネルをまとめられる。これで二泊三日くらいしても平気だな。

炊飯器にセットしておいたご飯もいい感じに炊けている。あまりに便利すぎてキャンプ感は少ないけど、今回の目的は仕事だからこれでよし。そして、メインディッシュのステーキは両面電気プレートで一丁上がりだ。

そして食材の準備と、ちょっとだけキンキンに冷えたアルコールを…。これもポータブル冷蔵庫がしっかり稼働してくれているおかげ。

電気プレートなど、大出力が必要になる家電も「Ace1500」なら安心して使えることがわかった。特に今回はモニター画面が刷新されて、液晶が見やすい。しかもアウトプットしているW数が可視化できるので、定格1800Wを越えるかどうか、目で見て判断可能というわけ。

自分がいつも使っている家電がどれくらいのエネルギーで動いているかチェックできるのもポータブル電源のメリット。要するに水タンクみたいなもので、蛇口を大きくひねるほど電力を食うのがわかる。これで防災意識を高められるから、日常生活での家電の使い方も節約するようになった。

なんてウンチクを考えている間にステーキが焼き上がる。いや~、こんなに簡単にアウトドアでディナーが用意できるなんて…。おいしい料理とビールで仕事の疲れを癒そう。とはいえ、ワーケーションのおかげでストレスなんて皆無だけど(笑)。

*  *  *

パソコンのバッテリーから、食事のための家電まで電源の心配なく過ごせた一泊二日のワーケーション。夜は車中泊でも「Ace1500」が活躍してくれたし、これまでのキャンプとは安心感が違った。まさに“何でもできる”大容量ポータブル電源があれば、またこの青空オフィスでいい仕事ができそうだ。

>> Jackery「Ace1500」

<文/三宅隆(&GP) 写真/江藤義典>

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