コオロギ出汁のスープが絶品!話題の“昆虫食”、その魅力とは?

■まずはセミを捕りに公園へ!

こちらが篠原さん。虫柄のTシャツがインパクト大。

ーーそれでは、本日は宜しくお願いします!早速ですが、夏におすすめの昆虫料理ってあるんですか?

「やっぱり、夏はセミですね。それじゃ、早速セミを捕りにいきましょう」

ーーえ、今からですか!?

「やはり、捕れたての方が美味しいですからね。セミは大きいので、他の昆虫と比べて食べごたえもありますよ!」

篠原さんの案内で、近くの公園へ。虫とり網&カゴで完全装備です。

やはり慣れているのか、15分程度で6、7匹ほどのセミが捕れました。

虫とり網を街中で持っているのが珍しいのか、「あー!虫取りだー!」「お兄ちゃん、こっちにもセミいるよー!」と、小さな子供に声をかけられていたのが印象的でした。捕ったセミを持って移動する際は、洋服でセミを隠すようにしています。

「虫が苦手な方もいますからね。昆虫食の良さを伝えたいのに、虫に対して嫌な印象を持たれてしまったら本末転倒ですから。まあ、服の下からセミの鳴き声が聞こえてくるのも、妙な光景かもしれませんが(笑)」

セミを確保したところで、篠原さんのご自宅で調理開始。今回は4品の昆虫料理をつくってもらいました。

■セミにコオロギ……、昆虫料理の味は?

捕れたてのセミは元気が良すぎて調理しにくいため、ジップロックに入れ、一度冷凍庫で冷やして弱らせます。

■1品目は“2種のコオロギ素揚げ”

セミを冷やしている間に、まずは1品目「2種のコオロギの素揚げ」をつくります。コオロギは篠原さんがお部屋で育てていたものです。

「虫は体内の水分が多いので、とにかく油ハネします。コオロギを鍋に入れたら、すぐにフタを閉めます」

コオロギを鍋に入れると“ジュワ!” “バチバチ”と勢いのいい音が。確かにフタを閉めないと油が飛んで危ない感じがします。

コオロギは30秒程度で揚がります。味付けはシンプルに塩のみで。篠原さんがさまざまな塩で試した結果、ピンクペッパー入り岩塩が一番マッチするのだそう。

コオロギの素揚げが完成。黒っぽい色をしたコオロギが “フタホシコオロギ”、白っぽい色をしているのが “ヨーロッパイエコオロギ”です。食べるのにちょっと勇気がいる感じで、個人的には決して食欲をそそるビジュアルではありません。「揚げたてがやっぱり美味しいですよ」と、笑顔の篠原さん。恐る恐る口にしてみると……。

意外と美味しい! 味にクセや臭みは全くありません。足や羽のサクサクした食感もいい感じです。例えるなら、居酒屋などにある川えびの素揚げに近いかもしれません。白い方は、あっさりとした味わいで、黒い方はちょっとコクがあります。「昆虫食が初めての方でも、素揚げは食べやすいと思いますよ」という篠原さんの言葉に納得でした。

【次ページ】2品目“ミールワームの素揚げ”

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