コオロギ出汁のスープが絶品!話題の“昆虫食”、その魅力とは?

■2品目“ミールワームの素揚げ”

コオロギの次は“ミールワーム”という幼虫の素揚げをつくっていただきました。ミールワームも篠原さんがお部屋で飼育しているものです。

こちらも30秒ほど揚げて、先ほどのピンクペッパー入り岩塩を振りかけて完成。揚げると体がピンと伸び、体内の水分が抜けて透明感が出ます。

幼虫なので、コオロギよりもビジュアル的には苦手かも……。しかし、こちらも食べてみると美味しい! コオロギよりもさらにアッサリ系。サクサクしたスナック感覚で、ビールとの相性も抜群です。

ーーコオロギもミールワームも全然クセがないですね。この子たちには、何をエサにして育てているんですか?

「コオロギはキャベツやケール、ほうれん草、人参などの野菜をエサにしています。ミールワームには、野菜の他に小麦粉をあげたりしていますね」

ーーなるほど、野菜で育っているから、変なクセが出ないんですね。反対に、クセが強くて食べづらい昆虫ってありますか?

「メジャーどころだとカブトムシですね。食べづらい、というか、めちゃくちゃマズイです。カブトムシの場合は腐葉土を食べて育つので、腐葉土のままの味がします。臭みや苦味が強いですね」

■絶品!コオロギ出汁のスープ

3品目はコオロギ出汁のスープ。コオロギを煮詰めてつくった出汁と、コオロギの焦がし油、調味料を合わせてつくります。

こちらが出汁用のコオロギ。長ネギと生姜も入っています。見た目は、虫嫌いな方にはちょっとキツイかもしれません。

しかし、そんな見た目とは裏腹に、調理中からとってもいい香りがします。

器に盛り付け、最後に三つ葉を飾れば完成。彩りも鮮やかです。

一口食べてみると、しっかりとコクがあって、香りも風味も◎!コオロギ油がいいアクセントになっていて、脂っこくはないのに濃厚で深い味わい。正直、飲食店で出ていても不思議ではないレベルです。ちょっと魚介っぽさもあるけど、また違った感じで、初めての味でした。お酒を飲んだ後の〆にもぴったり。

ちなみに篠原さんは以前、人気ラーメン店・凪(なぎ)とコラボレーションして、コオロギ出汁ラーメンをつくり、販売した経験があります。行列ができるほど大盛況だったそうです。

■捕れたて!セミの素揚げ

最後は先ほど捕獲した、ミンミンゼミとアブラゼミの2種類を素揚げにします。セミの味付けは能登半島の塩。粒が大きめで、食感的なアクセントにもなるのだそう。セミは揚げると羽が広がります。

1分程度で揚がりました。羽が透明なのがミンミンゼミ、茶色い羽をしているのがアブラゼミです。

食べてみるとほのかに苦味があり、焼きさんまのワタに少し似ている感じ。どこか懐かしいような、食べたことがあるような味がしました。篠原さんが言っていた通り、食べ応えもあります。ミンミンゼミとアブラゼミで、そんなに味の違いは感じませんでした。

セミのエサは木の樹液。そのため、コオロギやミールワームと同様、変なクセはないので食べやすい印象です。篠原さんによると、セミは中華のような味付けやチリソースなどで辛めに味付けすると、香ばしさが引き立ちおすすめなんだとか。そちらも気になります。

すべてのメニューを美味しくいただきましたが、昆虫食には注意点もあります。
・食用できる虫かどうか確認できないものは食べない。家庭にいるゴキブリなど衛生面で問題のある虫はもちろん、自然に生息している虫にも食べられない虫がある。(例えば、ツチハンミョウなどは猛毒を持っているため、食べられない)
・加熱を徹底すること。炒める・揚げるなど必ず火を通して食べるようにする。
・甲殻アレルギーを持っている方は食べるのを避ける。

「昆虫食を試してみたい!」という方は、まずは昆虫食関連のイベントやワークショップに参加してみるのもオススメです。

【次ページ】昆虫食の良さを広めたい

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