新発想モビリティILY-Aiから見えた、未来の乗り物の可能性と“あるべき姿”

近年、自動車メーカーだけでなく、さまざまなジャンルの企業が開発に鎬(しのぎ)を削っている“パーソナルモビリティ”や“超小型モビリティ”。昨2017年の東京モーターショーにおいても、2輪タイプや3輪タイプ、立ち乗り式や車いす式など、多彩なモデルが展示されていました。

中でも、アイシン精機のパーソナルモビリティ「ILY-Ai(アイリー・エーアイ)」は、スタイリッシュなデザインと先進的な安全機能が話題となった1台。

一見すると、小型の3輪電動スクーターのようにも見えるILY-Aiですが、乗車モードの“ビークル”、立ち乗りスタイルの“スクーター”、荷物の運搬に便利な“カート”、コンパクトに収納するための“キャリー”と、4つの形状にトランスフォームする多機能でちょっとユニークな乗り物なのです。

現在、実用化に向けて開発が進むILY-Aiは、2018年1月29日から2月23日まで、愛知県蒲郡市にあるラグーナテンボスの指定エリアで、一般来場者向けに実証実験(試乗会)を実施。そして、3月5日から(3月30日まで)は実証実験エリアを拡大し、ILY-Aiを使った園内ガイドツアーがスタートしています。今回は、実証実験中のILY-Aiが「どのような乗り物なのか」、「どのような発想から誕生したのか」を探ってきました。

【次ページ】搭乗型移動ロボットへの発展も視野に開発中

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