国産ダウン寝袋は永久保障!ナンガ「オーロラシリーズ」【アウトドア銘品図鑑】

■機能

ダウンをくるむ生地は、表地=オーロラテックス、裏地=ナイロンタフタ。オーロラテックスとは、多孔質ポリウレタン防水コーティングを施したナンガ独自の素材で、耐水圧20,000mm、透湿性6,000g/m2/24hrs。つまり、雨や雪は表地が弾き、汗など体から出る水蒸気は裏地のナイロンタフタから表地までスルーします。だから濡れずに蒸れないんです。

オーロラはナンガを代表する寝袋ですが、2017年モデルよりセンタージップになっています。大きく開閉するので寝袋内の温度調節をしやすい! それに、ハンモック泊なんかではセンタージップのほうが重宝します!

ちなみに、ファスナータブの根元には蓄光樹脂の特殊パーツが付いていて、他社製のファスナーよりも目立ち、そしてかさばりそうに思えます。実はこのファスナー、YKKと共同開発したもので、この特殊パーツのおかげでダウンを包む薄い生地がファスナーに噛まれることがほとんどありません。サッとファスナーを操作できないとイラッとしますし、噛んだ生地をなんとかしようとして破れる危険だってあるわけなので、これはうれしい配慮です。

足下は窮屈にならない形状。ちなみに、ナンガの寝袋は細い針穴を使っているそう。そこに太めの縫い糸を使うことで縫い目が密閉され、ダウンが飛び出しにくくなっています。

縫い目部分は仕切り(バッフル)となり、封入したダウンが偏らないようにしています。旧モデルはすべて、胸に対して横方向に縫い目が伸びていましたが、現行モデルは背中や足下が縦バッフル。寝返りを打つたびに中綿が端に移動することを防いでくれます。また、縦バッフルにすれば、ほんのわずかですが伸縮性を持たせられます。一方、胸元は横向きバッフルのままに。ダウンの入っている部屋が狭くなるので、ダウンの均一化に役立っています。

 

オーロラは中綿の量により3種類(それぞれにショート・レギュラー・ロングのサイズあり)で、名前の後ろの数字がダウン量を記しています。

EU諸国で表示される「EN13537」で算出した保温性はそれぞれ

オーロラ700(3万7800円/税別)
Comfort women -5℃
Limit -10℃
Extreme -30℃

オーロラ500(3万1800円/税別)
Comfort women 1℃
Limit -4℃
Extreme -20℃

オーロラ300(2万5800円/税別)
Comfort women 7℃
Limit 5℃
Extreme -10℃

夏キャンプなら300、冬キャンプも目指すなら500、といったところでしょう。300と500はシングルキルト構造ですが、700はより冷気が侵入しづらいボックスキルト構造も併用していて、厳冬期の冬山に対応します。

 

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