タクティカル感満点!ヘリノックスの軽量シェルター「Tac.フィールド4.0」【アウトドア銘品図鑑】

■設営

スタッフバッグはこんな感じ。両側にファスナーが通っていて、タブを引っ張るとまとめてガバッと開く構造です。中身を確認しやすく、忘れ物防止に役立ちますね。収納サイズは70×19×H20cm。ロゴの下に面ファスナー(メス)が付いているので、別売の「Hello my name is パッチ」(540円)を貼り付けて自己主張してもいいですね。

ちなみにスタッフバッグの裏側はこんな感じ。デイジーチェーンが付いていて、タクティカルな雰囲気が購買意欲を刺激します。ピックアップトラックやルーフラックに載せるときは、振り落とさないよう固定するのに役立つかも?

本体には2本のポールとシェルター両端を結ぶスタンディングテープが通っています。説明書ではポールを装着してからスタンディングテープをペグで固定するとありますが、すでに何度も設営をしているエイアンドエフによると、先にスタンディングテープを固定するほうが設営はラクとのこと。ポールが生地を挟んでしまい、スタンディングテープをまっすぐ張れないこともあるためです。

ちなみに、一回り大きな6.0は前後同じ形ですが、こちらの4.0は前後の高さが異なっています。晴れていればどちらを前にしてもいいですが、雨天時は雨が流れ落ちてこないので前が高いほうが出入りしやすいんです。それに、なんといっても前が高いほうがカッコイイ。

設営時に前後を間違えないよう、購入後は前後どちらかのファスナータブの色を変えるなど工夫するとより簡単に設営できそうです。

ポールはY字になっています。左右対称に見えますが、シルバーとブラックで長さが異なっています。これによりルーフの前後で傾斜が生まれ、雨をスムーズに排出してくれるんですね。

開発当初はトレッキングポールを併用する計画だったそうですが、山岳シーンではなくキャンプをターゲットにすることでこの形になったとか。

ポールの黒い側は黒いキャップ、シルバー側は白いキャップに差し込みます。

ちなみに、ポールをキャップに差し込むので写真のように手を離してもしっかり固定されています。スタンディングテープを後から固定する場合でもポールがズレることはありません。

だから、スタンディングテープとポールの差し込み、どちら先にするかはお好みで!

スタンディングテープのグロメットにポールを差し込みます。

残り4カ所をペグダウン。今回は無風だったので使いませんでしたが、ガイラインは4本付属しています。

完成! ここまで説明を受けながら約15分。ストレートタイプのスタンディングテープのおかげで、ポールの位置が一度でバチッと決まるし、シェルターにありがちな「ペグで仮止めして、バランスを見ながら微調整する」という作業はほぼ不要。説明なしなら5分程度で設営できるでしょう。前のパネルは巻き上げ、3つのトグルで留めました。

キャノピーポールは付属していませんが、170cm程度のポールを用意して跳ね上げることも可能。このシェルターなら木を拾ってポールがわりにするか、ロープで木の幹まで引っ張っても雰囲気がよさそう。今回は片側の張り上げですが、前後を張り上げてもいいんですよ。

【次ページ】ロッジ型テントのような空間を体感できる

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