冬キャンプで寒い体を温める!野趣あふれる煮出しコーヒーの作り方

■美味しく野趣あふれる煮出しコーヒー

野外で飲むコーヒーは、間違いなくうまい! でもバックパック1つで野宿をするとなると荷物を極力減らしたいものです。

なので、1杯のために余分な道具は持っていけないのです。でもコーヒーを飲みたい! そんな悩みを解消するのがケトルで作る煮出しコーヒーなのです。

用意するものは、水、コーヒー豆、ケトル、熱源(焚き火でも、ガスストーブでも、アルコールストーブでもなんでもOK)、適当な太さの枝(現地調達)です。

1.棒でワイルドにコーヒー豆を潰す

まず焙煎されたコーヒー豆を適量取り出し、ジップロックやバンダナなどに入れます。袋を平らな石や木の上に置いて、そこそこ太さのある(重量のある)枝で叩いて潰します。

粗挽きがお好みの方は、多少粒が残っていてもいいでしょう。野外なので、細かいことは気にせず、作業を楽しみましょう。

2.沸騰した湯に豆を投入して一煮立ちさせる

人によってやり方は違うのですが、私は、沸かしたお湯に豆を入れて、1~2分ぐつぐつさせ、その後火から下します。

浸漬式の抽出方法と同様で、浸けておくことでコーヒーが抽出されます。

私のやり方はターキッシュコーヒー風ですが、フレンチプレス風に沸いたお湯を火から下してから豆を入れる方もいらっしゃるので、色々自分好みのやり方を見つけてみてください。

3.豆が沈殿したら完成

写真のように、豆が完全に沈殿したら完成です。

4.コーヒー粉がカップに入らないようそっと注ぐ

コーヒーの粉がカップに入らないよう、なるべく、そっと注いでください。入ってしまっても、ダメではありません。

どうしても入るのが嫌な場合は、バンダナでカップに蓋をするとコーヒー粉を濾すことができます。

ポットではなく、鍋で作った場合はカップで上澄みをすくってください。

写真のように、ケトルの中にコーヒー粉が残るのが理想です。

■煮出しコーヒーのメリット・デメリット

ドリップコーヒーやフレンチプレスとは異なり手軽に作れる煮出しコーヒーですが、他と同様にメリット、デメリットがあります。

まず、デメリットですが、ドリップのように微粉を濾さないので色が濁る。油分もそのまま抽出されるため、クリアな風味にはならない。どんなに上手にカップに注いでも多少はカスが口に入る。ケトルの掃除が面倒、などが挙げられます。

一方でメリットは、ドリップコーヒーならばドリッパー、ペーパーフィルター、フレンチプレスならプレス機など、道具が不要なので、荷物が減ります。コーヒーを砕く際も、ミルを持っていかないので、コーヒーミルも不要です。

*  *  *

通常のドリップは、ペーパーフィルターで透過するため雑味がなく、クリアな味わいになります。

煮出しコーヒーの場合は、雑味の中に旨味もあり、それが上手く残り、私のような素人が淹れても、それなりに美味しく仕上がりました。

豆本来の味わいってやつでしょうか、豆の味がダイレクトに感じられますし、普通のコーヒーより、コクがあるような気がします。

そしてなんといっても、ワイルドな世界観に浸れます!! ぜひ一度お試しください!

>> 連載 [不自由を自由にする野営スタイル]

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」


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