感動的な切れ味!ほぼ素人でも仕上がりが美しくなる名作ニッパーで「ザク」を作ってみた

■驚異の切れ味はまさにカルチャーショック!

「アルティメットニッパー5.0」(4800円/税別)は、Φ3mm以下のプラスチックを切るために生まれたプラモデル用のニッパー。薄く研ぎ澄まされた「切刃」(きりば)と、きれいに切るための「片刃構造」を持ち、刃物で有名な新潟県・燕三条の職人が刃付けと刃研ぎを行うという、徹底したクオリティの追求ぶり。

存在は知っていましたが、まあ価格も価格ですしプラモデルにのめり込んだら購入を検討とか思っていたけど、ハッキリ言って目からウロコというかビームマグナム(意味不明)。

▲なんだ、この切れ味は…

購入してすぐ作業に入ると、一工程目で「えっ!」って声が出ました。誇張でもなんでもなく本当に「えっ!」。何がすごいかと言うと、ライナーを切った感触がないんですよ。前頁で「パチンパチン」と書いたけど、そんな音はしない。むしろ「スッ…」みたいな…、プラスチックが豆腐のようだ!

▲鋭い切れ味が、プラスチックを切ったときに起こる「白化現象」を最小限に抑えます

今まで使ってきたニッパー(超安物)とは異質の存在。そりゃ値段が全然違うとはいえ、ここまでとは…。おそるべし!

▲ちょっと間違えて深く切りすぎたパーツ(右)

とにかくライナーを切り分ける作業がノンストレスになったんですよ。今までは雑に切り離して、気になったら再度カットするか、ヤスリがけするか、放置するかの3択でした。しかし、アルティメットニッパーなら一発で合格点の切り口が出せるわけです。

▲この切断面の美しさ、ハンパない

ただ薄い刃と片刃のため、刃を入れる角度は注意が必要。切るときに捻るのも厳禁。さらにプラ板カット、タグのカット、パーツの切断、ダボ切りはNGというデリケートな扱いが求められます。

まあこれだけの切れ味を出すためには仕方ないのでしょう。というわけで、あっという間に一機が仕上がり、ライナーの切り残しも目立たず大満足。「もっとスパスパ切りたい!」、そんな気持ちにさせるニッパーです。

組み上げると、いつにない美しさ。切り残しが邪魔して部品同士がズレることはないし、スミ入れ+つや消し(トップコート吹き付け)だけで十分のクオリティ。こりゃあ作業が捗るわ。

▲1機目が完成。約2時間ほど

▲気になるのは盾を深く削りすぎた部分くらい

【次ページ】エントリーモデルの「ブレードワンニッパー」なら扱いやすい!

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