【レクサスRX試乗】アグレッシブなルックスで際立つ個性!先進の走りも◎

今回の試乗車は、RX450h version L。インテリアは、耐久性と風合いをバランスさせたセミアニリンレザー仕様。シートヒーターとベンチレーション機能を備えるので、寒がりでも汗っかきでも大丈夫です。ステアリングホイールは、ウッドとレザーのコンビネーションになります。

レクサス RX

運転席は、十分なスペースが取られている一方、適度な囲まれ感があってなかなかスポーティ。ただ、傾斜の強い、スラントしたボンネットが見えないので、慣れないうちは車両感覚がつかみづらく、少しばかり気を遣うかもしれません。

3.5リッター6気筒エンジンは、最高出力262馬力、最大トルク34.2kg-mを発生します。それだけでも強力な駆動力ですが、さらに電気モーター(167馬力/34.2kg-m)が加勢するので、2140kgのボディは難なくスピードに乗ります。

レクサス RX

レクサスらしい、静かなドライブフィールですが、足元が少々重い様子。路面の状態によっては腰下がバタつきます。タイヤサイズを確認してみると、235/55R20という大径タイヤを履いていました。「ノーマルが18インチで、オプション品で2インチアップしたものか?」と思いましたが、さにあらず。ベースグレード以外、RXは20インチが標準なんですね! この設定自体、かなりアグレッシブです。

450hのハイブリッドシステムは、これで「燃費をギリギリまで稼ぐ」というよりは、いわゆる電気ターボ的に、さらなるパフォーマンスを得るためのデバイスとして働きます。肉食系ですね。

レクサス RX

面白いのは、RXは2リッターターボのガソリンモデルとハイブリッド車のそれぞれに、異なる4WDシステムを用意していること。前者は電制多板クラッチを用いて、必要に応じてリアタイヤへ駆動力を送ります。ところが450hは、前後輪をつなぐプロペラシャフトを持たず、“E-Four”こと後輪専用のモーターを備えるシステムを採ります。駆動力に占める電気の割合が高い、いかにもレクサスらしい機構です。

新しいRXは、レクサスの稼ぎ頭らしい力作で、内外とも先進的。なんだか2枚目にキメ過ぎているところがなきにしもあらずですが、テレビCMを見てうれしくなりました。

ハリアーならぬ、RXの新ヒーローは、マスクを被ったプロレスラーなんですね! ライオン丸からタイガーマスクになった、というわけですか!?(違います)。

何はともあれレクサスの新RXは、“WILD but FORMAL”ならぬ、“WILD but FORMAL and AGGRESSIVE”なようです。

レクサス RX

<SPECIFICATIONS>
☆450h version L
ボディサイズ:L4890×W1895×H1710mm
車重:2140kg
駆動方式:4WD
エンジン:3456cc V6 DOHC
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:262馬力/6000回転
エンジン最大トルク:34.2kg-m/4600回転
フロントモーター最高出力:167馬力
フロントモーター最大トルク:34.2kg-m
リヤモーター最高出力:68馬力
リヤモーター最大トルク:14.2kg-m
価格:728万5000円

(文&写真/ダン・アオキ)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする