【試乗】“駆け抜ける歓び”はバイクも健在!先進的なBMWモトラッドの真価とは?

BMWのイメージリーダー的なマシン「R 1200 GS アドベンチャー」にも試乗しました。横に張り出したエンジンはBMWのモトラッドを象徴する水平対向の2気筒。オプションの“パニアケース”も装備し、どこまでも走って行けそうなアドベンチャーマシンです。

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排気量1200ccのエンジンは、基本構造こそ伝統的な水平対向ですが、水冷式のDOHCという現代的なスペックを与えられ、最高出力は125馬力を発揮。両側に張り出したシリンダーヘッドを保護するためのガードが装備されていたり、ガソリンタンクが30リットルの大容量であったりするところに、このマシンが“冒険”へ旅立つための道具であることが感じられます。

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サスペンションは、フロントがテレレバー、リアがパラレバーという、どちらもBMW独自の方式を採用。ブレーキング時のノーズダイブを抑えるメリットがあり、オフロード走行に対応したストロークの長いサスペンションでも、前後のピッチングモーションが少なく済むシステムです。

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実際に乗るまでは、サイズの大きさと260kgという車重(ガソリン満タン時)にちょっとビビっていましたが、シートに跨ってみると、意外なほど足つきは良好です。

そして、操作の軽いクラッチをつないで走り始めると、そのサイズも重さも全く気にならないくらい乗りやすい! 排気量があるので加速は鋭いですが、過激さはなく、すべての操作に対する反応がジェントルなので、いつまでも乗っていたくなるというか、乗っていても驚くほど疲れません。その快適さは、バイクというよりクルマに乗ってる感覚に近いかも。

ブレーキは、ブレンボのダブルディスクが装着されていますが、オフロードでロックさせないためにジワーっと効くようなセッティングが施されているので、安心して握ることができます。

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■空冷ボクサーエンジンのフィーリングが気持ちいい「R nine T」

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