ストレッチって大事!格闘家・所英男に聞くボディケアの重要性とは?【ストレッチ特集】

実はこの武蔵小杉店は、総合格闘技イベント・RIZINなど国内外の大会で活躍し「闘うフリーター」のキャッチフレーズで知られる所英男選手がオーナー。そう、もうフリーターでも何でもなくオーナーさんなわけですが(笑)。青木店長も元格闘家なのです。

今回は実際の方法に入る前に、所選手にストレッチの必要性、オススメする理由などについてインタビューしてみました。まずは所選手の話を聞いて、ストレッチがいかに大事かを頭に入れておこうというわけです。

▲総合格闘家 所英男(ところ・ひでお)1977年8月22日生まれ。岐阜県出身。リバーサルジム武蔵小杉 所プラス所属。DREAMバンタム級日本トーナメント優勝。

――格闘家のジムでの練習を覗いてみると、開始前に各人が入念にストレッチを行っている様子を目にします。所選手も同じだと思いますが、アレは誰かから教わってやっているものなんですか?

「いや……僕も若い頃とかそうでしたけど、みんなホントに“何となーく”やってたんじゃないですかね? 見よう見まねというか。人によってやり方も時間も全然違いますしね」

――何となーく? そんなものなんですか?

「あ、今はだいぶ変わってきたと思いますよ。雑誌などでもストレッチの方法がよく紹介されるようになりましたし、パーソナルトレーニングも当たり前になってきて、正しいやり方もだいぶ広まってきたと思います」

――所選手自身、もう選手キャリアも長いですが、こうしてお店を持たれるぐらいだから、いち早くストレッチの大事さに気付いていたんですよね?

「いや、それが……お恥ずかしいんですけど、ここ最近で(笑)。「Dr.ストレッチ」の関係者の方に声をかけてもらってお話ししているうちに、『ストレッチってそんなに大事なんだ!』ということを知りました」

――そ、そうですか(笑)。

「ただ、大事だなあとは感じていたんですよ。練習や試合で足首やヒザを痛めたときに、『ああ、もっとストレッチしておけばよかったなあ』と後悔したこともあるので。それに、飛行機や新幹線での長時間移動で身体が固まってしまった状態で練習して、痛めてしまったことも何度かありました。それで接骨院に行くと、『もっとストレッチをしておくとよかったね』と言われたりして。このお店を持つことにしたのは、ストレッチの大事さに気がついたことで身体のケアについてもっと勉強したいと思うようになったのと、スポーツ選手が働ける場所を作りたいという気持ちからでした」

――だんだんとストレッチに目覚めてきたのが、本格的になったわけですね。実際、所選手は動き回るスタイルの闘い方なので、余計ですよね。

「はい。関節の調子が悪かったり固かったりして動けなくなると、勝てなくなりますからね。練習前には太ももの裏、お尻、股関節などの大きなところ、それから上半身を必ずストレッチするように決めています。あと、首を痛めやすいので、首をよく回したり」

――キャリアとともに年齢も重ねてきました。その部分で必要性を感じるようになったことは?

「ああ、それはすごくあります。もう僕も今年40歳になったんですが、ここまで来ると練習で強さが大きく伸びることはないので、あとはコンディションを常によくしておくことが大事なんですよね。コンディション維持のためには、ストレッチはすごく重要だと思います」

▲所選手のお気に入りストレッチ方もシリーズ中にご紹介

――実際、この「Dr.ストレッチ 武蔵小杉店」で施術を受けていらっしゃるそうですね。

「週に1回は必ず来て施術を受けています。試合前は週2回、多い時は週3回とか。プロのトレーナーさんにやってもらうと、また全然違うんですよ。自分でやると気持ちいい範囲で終わっちゃうし、『ここはまた次にやろう』とか、結局適当になってしまうので。ここで施術を受けると、自分が思っている以上に伸ばしてもらえて、次の日の疲れが全然違うんです。試合前なんかは本当に違いを感じますよ」

――さて、今回はオフィスや家庭で手軽にできるストレッチを教えていただきに来ました。

「長い時間、座って働いている方などは、座る姿勢が悪いと疲れ方も大きくなりますからね。姿勢を伸ばすと一見疲れるように見えるんですけど、実はそうじゃないんです。そういうところに気をつけて、手軽にやれる方法を覚えていただくといいと思います。僕も家でTVを見ながらとか、最近は飛行機や電車の中でも自分でちょっとやってみることが多くなりました」

――青木店長に、そういった方法をいくつも教えていただいて、ご紹介させていただきます。では最後に、お店のオススメポイントを教えていただけますか?

「僕はここで、肩胛骨をはがしてもらうのがすごく好きなんです。あとは……(店長に)何ですかね?」

――オーナーなのにムチャぶり!(笑) では青木店長、お願いします。

青木店長「(笑)。他のストレッチ店では味わえない、コアマッスルへの極限のアプローチをご提供しています。限界値を1%でも越えていけるよう、ギリギリを攻めて効かせていくストレッチなんです」

所「……だそうです(笑)。受けてみてもらうと、よく分かると思いますよ」

――分かりました(笑)。所選手には連載の最後にまたご登場いただく予定です。ではストレッチ講座、よろしくお願いします!

>> Dr.ストレッチ

 


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(取材・文/高崎計三 写真/田口陽介)

たかさきけいぞう/ライター

たかさきけいぞう/ライター

ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て現在は(有)ソリタリオ代表。プロレス・格闘技を中心とした編集業をスタートに、編集&ライターとしてさまざまな分野で活動(というよりクビを突っ込む)。Mac歴23年。興味の範囲はプロレス&格闘技(見る方)、音楽(聴く方)、特撮(見る方)、漫画(読む方)など

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