SEIKO 140年の遺産と、腕時計づくりの未来。

■レトロなデザインも相まって独特の雰囲気を醸し出す

<140周年限定記念モデル第3弾>
プレザージュ
「Style60’s SARY207」(6万6000円)

1964年発売の「クラウン クロノグラフ」をもとにした「Style60’s」は、レトロなボックス型ガラスなど機械式時計の魅力が味わえる。SSケース、自動巻き、ケース径40.8mm、5気圧防水、数量限定4000本

▲機械式時計の面白さを伝えるべく生まれたプレザージュらしく、裏側からもムーブメントの鼓動が感じられるシースルーバック仕様。キャリバーは「4R39」を搭載

 

■38mmという身に着けやすさと初代「アルピニスト」を再現

<140周年限定記念モデル第3弾>
プロスペックス
「1959 アルピニスト 現代デザイン SBDC151」(8万2500円)

1959年に発売された「セイコー アルピニスト」をベースに、38mmというコンパクトなサイズ感を実現。最大約70時間駆動という実用性も魅力だ。SSケース、自動巻き、ケース径38mm、20気圧防水、数量限定3500本

▲裏蓋はプレザージュと同じくシースルーバックで、「LIMITED EDITION」の表記も。スポーツウオッチらしい高い防水性を誇る。キャリバーは「6R35」を搭載

 

■情緒あふれるデザインを時計に加え機能性以外の価値もユーザーに届ける

140周年限定記念モデル第3弾に共通しているのは、秒針に緑色を帯びた柔らかなブルーの「金春色(こんぱるいろ)」を配し、ダイヤルに西洋式ストリートである銀座通りの石畳パターンが採用されているところだ。

特徴的なダイヤルパターンが放射状に広がり、光の当たり方によって多彩な表情を見せる。ブルーグレーのカラーは銀座の街を彩る近代的なビルや、建築物の現代性を表現。伝統を重んじながらも革新性を取り入れ続ける銀座の街と、セイコーのモノづくりがマッチしたデザインだ。

こうしたクラシカルな文化はレトロブームなどで若者にも受け入れられており、最先端技術との二面性として時代を反映するプロダクトでもある。

「当然、ビジネスツールとしての役割を持つ腕時計ですが、在宅ワークが増えたり、ライフスタイルが多様化したりで、求められるのが機能性だけではなくなってきています。そこで日本の情景や、第3弾でいえば銀座の街並みといった“情緒的”な部分をカラーリングなどで時計に落とし込むことが重要だと考えました」と、古城さんはデザインに込めた思いを話す。

世界初のクオーツ式、またGPSソーラー時計としてエポックメイキングなアストロン、セイコーダイバーズウオッチの系譜を継ぐプロスペックス、さらに日本の美意識を取り入れた機械式時計をコンセプトにしたプレザージュといった看板モデルたちが、時代に合わせた顔で身に着けられるのは、ユーザーにとってもうれしい限りだろう。

【次ページ】セイコーを象徴するアストロンからも最新作が

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