SEIKO 140年の遺産と、腕時計づくりの未来。

■最新作に込められた作り手の矜持とは!?

▲140周年限定記念モデル第1弾

特に第1弾の「夜桜」アストロンは即完売。第2弾のプロスペックスも海外から受注が殺到した。他にも、トレンドであるグリーンを文字盤に配したプロスペックス(第1弾)など特徴的なカラーリングが目立った。

▲140周年限定記念モデル第2弾

「一昔前は、グリーンダイヤルは売れないのでタブー視されていたほどでしたが、ここ数年で人気カラーとして完全に定着しましたね。第1弾のプロスペックスは西表島の深緑をイメージしたもので、もちろんトレンドも意識しています。時計づくりとカラーリングは密接に関係していて、その時代の世相を反映することが多いんです。働き方改革でスーツだけではないライフスタイルが増えたうえに、コロナ禍によって時計の着け方はさらに自由度が高くなったと感じています」

▲140周年限定記念モデル第3弾

長い歴史を持つセイコーならではの解釈ともいえる、腕時計と各時代の相関関係。デジタル最盛期の現代において、アナログ的な原点回帰ともいえる古き良き時代と最先端の象徴でもある「銀座」をモチーフとした第3弾の新作群を見ながら、その歴史を紐解いていこう。

▼国産初の腕時計「ローレル」

▲1895年の懐中時計発売以来、国産時計の牽引役として技術力を高めてきた。国産初となる腕時計「ローレル」は1913年に登場。当時の精工舎によって作られた

 

【次ページ】140年記念限定モデル4本を紹介!

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