「塗装したボディの研ぎ出し」と「ウィンドウトリムの塗装」を解説【達人のプラモ術<ポルシェ935マルティーニ>】

■エンジンの製作

ボディ塗装を乾燥させている間に、エンジンの製作を進めます。

キットのエンジンはシンプルなパーツ構成ですが、水平対向空冷6気筒、560馬力のターボエンジン(排気量2857cc)が雰囲気良く再現されており、リアウイングを取り外せば見ることもできます。

オレンジ色での塗装が指定されているエンジンカバーと空冷ファンは、実車が無塗装のFRPなので指定色にほんちょっと白を加えると、よりそれらしい質感になります。1/12スケールのポルシェ935では、同じパーツがFRPの素材色で成形されており、塗装しなくてもリアル!と発売当時話題になりました。

<Before>

▲エンジンのパーツ。細かい塗り分けが多いので、個々に塗装して組み上げる

<After>

▲これに排気管やターボユニットを組み合わせればエンジンの完成だ

▲塗装して完成したエンジン。よりディテールを求めるならプラグコードの追加が効果的

▲キットには電動走行モデル当時のパーツが付属している(再販キットでは未使用パーツ)。エンジンルームにはモーターやギアボックスが収まっていたので下回りのみ再現されていたのが分かる

▲タミヤ1/12ポルシェ935マルティーニのボックスアート(再販版)。内部図解のイラストが素晴らしい。エンジンの塗装の資料になる

 

■ウィンドウトリムの塗装

カーモデルのプラモデルで、ここが苦手と言う人が意外に多いのがウィンドウトリム(フロントガラスやサイドウィンドウの周りにある枠の部分)。カーモデルではほとんどの場合、ボディと一体成型されています。

本キットも同様で、セミグロスブラックで塗装する必要があるのですが、曲線で構成されているのと、古いキットゆえに一部分ですがトリムのディテールがよれており、塗装をするとなるとキレイに仕上げるのがなかなかに大変です。

とはいうものの、ボディが白だけにウィンドウトリムの黒が目立つのと、ここがバッチリ塗れているとボディがぐっと締まって見えるので、シャープにキレイに塗り上げたい部分ではあります。

コツとしては塗装にアクリル塗料のセミグロスブラックを使用することです。

ボディはラッカー系塗料の白で塗装していますから、上からアクリル塗料を塗り重ねるのは問題ありません。

マスキングテープは曲線にカットしたものを貼り重ねて、ウィンドウトリムのラインをしっかりと出しておきます。シャープに仕上げなくてはいけないので塗装はエアブラシを使いました。

ウィンドウトリムの塗装にアクリル塗料を使った理由は、よしんばマスキングからはみ出してもボディの白塗装を侵さないので、アクリル溶剤で拭き取りが可能だからです。また半乾燥状態であれば綿棒や爪楊枝の先端にコンパウンドをつけて削り落とすことで、下地のボディ塗装を痛めることなく修正が容易にできるからです。

▲凸でモールドされているトリムがカクカクしたラインにならないよう、ウィンドウトリムのモールドに合わせて細切りしたマスキングテープを貼り重ねて、自然な曲線を出していく

▲水性アクリル塗料のセミグロスブラックをエアブラシで塗装。筆塗でもいいのだが、毛細管現象でモールドの凹部分に塗料が入り込みやすくハミ出しやすいのが難点

 

■ボディ塗装の完成!

フロントスポイラーの赤塗装とウィンドウトリムが完了。しっかりと乾燥させて、次なる工程はポルシェ935マルティーニカラーのハイライトともいえるデカール貼りです! 大判のストライプデカールをボディに貼っていきます! 乞うご期待!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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