Apple Watchが秘める可能性――チャレンジが日々の運動をもっと楽しくする

■watchOS 4では水泳でも使いやすくなる

「走るのは苦手だけど、泳ぐなら大丈夫」という人もいるのではないでしょうか。Apple Watch Series 2は防水性能を備えているので、プールや海で泳ぐ際にも利用できます(日本では、使用できるプールが限られているので、使用前に要確認)。

ワークアウトを開始して水中で泳ぎ出せば、自動的に「ウォーターロック」が掛かります。これにより、水がディスプレイに反応することによる誤作動が防がれます。ロックを解除するには、デジタルクラウンをくるくる回せばOKです。サウンドが出て、スピーカー部の水を排出します。

watchOS 4では、水泳のワークアウト検出がパワーアップします。例えば、プールの端で10秒以上休むと、そこで休憩をしたことが記録されます。そこまでの泳ぎが1セットであると認識され、泳法、距離、タイム、スクロール数、ラップタイムなどを確認できるのです。

ちなみに、Appleでは独自のプールを用意し、そこで泳ぎのレベルの異なる多くの人を対象に、さまざまな泳法や温度でデータを測定しています。こうした研究により、シーンを問わず安定した精度でカロリーを検出できるわけです。

 

■HIITの測定や複数ワークアウトの連続測定に対応

watchOS 4では、「ワークアウト」アプリのUIも改良されます。まず、「ランニング」や「ウォーキング」のメニューを選択する画面は、アイコンを利用した見やすい表示に変わります。

また、高強度インターバルトレーニング(HIIT:High-Intensity Interval Training)の測定にも対応しました。スポーツの競技者や、ジムに通ってブートキャンプのようなエクササイズをする人も、Apple Watch上のワークアウトを選択する際に悩まなくなりそうですね。

トライアスロンのトレーニングのように、複数のワークアウトを連続して行う場合にも、スワイプとタップ操作だけでスムーズに移行可能になります。複数のワークアウトを連続で行った場合も、サマリーでそれぞれの内訳を確認できます。

筆者もランニングとサイクリングを連続で行うことが多いので、配信が楽しみです。

【次ページ】ジムで測定したデータを持ち帰ることが可能に

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