【東京モーターショー2017】市販を熱望!クルマ好き垂涎のコンセプトカー11選

◎ホンダ「アーバンEVコンセプト」

ホンダのスモールカーのDNAである、キビキビした走りの楽しさと、愛着感じさせる親しみやすさ。それをシンプルかつアイコニックに表現したのがこのクルマ。

エクステリアデザイナーいわく「親しみを持って所有してもらえるよう、タイヤのついたロボットや相棒を意識」してカタチを探求。ロボットという言葉どおり、メカニズムには新開発のEV専用プラットフォームを採用。さらにAI技術“Honda Automated Network Assistant”の搭載により、ドライバーのライフスタイルや好みを学習し、状況に応じた提案なども行ってくれます。車外へのメッセージやあいさつなどを表示するディスプレイを、フロントとリアに備えたエクステリアはなんとも愛らしく、デザインからも、いかにもホンダらしい挑戦が感じられます。

◎ホンダ「スポーツEVコンセプト」

電動化時代に向け、人とクルマのこれまでにない“一心同体”体験をもたらすために開発されたコンセプトモデル。

EV専用プラットフォームにはレスポンスに優れた電動パワーユニットを搭載し、ボディは扱いやすいコンパクトサイズとなっています。また、モーターによるパワフルで滑らかな加速、低重心による優れた運動性能を実現しており、人とクルマがひとつになったかのような、未体験の走りを目指しているそうです。ロー&ワイドなスポーツカーらしいフォルム、親しみを感じるキュートなフロントフェイスなど、これからのホンダ車にどのように反映されてゆくのでしょうか。メカニズムも含め、今後が気になるモデルです。

◎SUBARU「VIZIV パフォーマンスコンセプト」

SUBARUは、ハイパフォーマンスカーの未来像を示したコンセプトモデルを世界初公開。SUBARUのデザインフィロソフィーである“ダイナミック×ソリッド”を表現したというエクステリアは、硬質さと躍動感を巧みに融合。グッと張り出したフェンダーのラインは、スポーツモデルらしい迫力を感じさせます。

メカニズムは、SUBARU車の代名詞である水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを採用。さらに、高性能アイサイトによる自動運転技術も搭載しています。近年、復活の兆しを見せるスポーツセダンですが、それはSUBARUが得意とするジャンルのひとつ。次期「WRX」と目されるVIZIV パフォーマンスコンセプトが、次世代SUBARU車にどう反映されるのでしょう。スバリスト必見の1台です。

◎フォルクスワーゲン「I.D.BUZZ」

フォルクスワーゲンブースにおける最大のトピックは、往年の名車「ワーゲンバス」を現代流に再解釈したコンセプトカー。2020年から実用的なEVの市場投入を予定している同社ですが、I.D.BUZZはEVの多目的バンを表現しているとのこと。

メカニズムは、電気モーターを前後に搭載した4WDで、システムパワーは374馬力を発生。さらに、ヨーロッパの公式テストモードであるNECDで最長600kmの航続性能を実現しています。また、自動運転モードを搭載しており、レーザースキャナーや超音波センサーなどによって周辺の情報を収集。さらに、クラウドから交通情報を収集することで、安全かつ快適な自動運転を行うといいます。なんともフォルクスワーゲンらしい生真面目なメカニズムを採用する一方、エクステリアはかつてのワーゲンバスを思わせる愛らしいたたずまい。また、インテリアは8名乗りでさまざまなシートアレンジを楽しめるなど、多目的バンらしいこだわりも詰め込んでいます。「こんなクルマで出掛けたら楽しそうだな」と素直に思わせる、市販化を強く望みたいモデルです。

◎メルセデスAMG「プロジェクトONE」

9月のフランクフルトモーターショーで公開された、2シータースーパースポーツが上陸。予測値で最高出力1000馬力以上、最高速度350km/hオーバーという超高性能ハイブリッドモデルで、そのメカニズムは最新のF1テクノロジーをほぼそのままフィードバックしたもの。具体的には、ターボチャージャーを搭載した1.6リッターV6ガソリンエンジンと、4基の電気モーターを組み合わせていて、モーターは1基がターボチャージャーに、1基がエンジンに、そして2基が前輪駆動用となっています。

ボディは、F1マシン譲りのカーボンモノコック構造を採用。エクステリアは抑揚に富んだ前後フェンダー、フロント左右の大きなエアインテークなど、まさに迫力満点。メルセデスAMGが提案する未来のパフォーマンスハイブリッド、一見の価値アリです。

◎アウディ「Elaine」

ヨーロッパで2019年に導入が計画されている、アウディにとって2番目となる電気自動車のコンセプトモデル「Elaine(エレーヌ)」が日本初公開。フロントアクスルに1基、リアアクスルに2基という、3つの電気モーターによるフル電動クワトロシステムを搭載したSUVで、アウディが近い将来、両産車に採用予定のシステムと同様のものを採用しています。また、最先端技術の研究や採用に積極的なアウディらしく、新型サルーン「A8」にも搭載される“Audi AIトラフィックジャムパイロット”をさらに進化させた高度な自動運転機能“Audi AIハイウェイパイロット”を備えています。

電動化によってラジエターグリルを設ける必要はなくなったものの、ひと目でアウディと分かる端正で都会的なスタイルにも注目。思わずうっとり眺めてしまいますが、アウディブースにはほかにも魅力的な新型車が並んでいますので、そちらのチェックもお忘れなく。

(文/村田尚之 写真/田中一矢、トヨタ自動車)


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