テーブル?焚き火台?高品質なのに3500円のONOE「マルチスタンドplus」【アウトドア銘品図鑑】

■組み立て

収納サイズは410×340×H25mm、重量2.5kg。クルマやコンテナボックスの隙間にスッと入る薄型収納となっています。

組み立ては簡単。よくある折りたたみテーブル同様に脚を立ち上げるだけ。

脚の付け根にはロックがあるので、不意に脚が倒れてテーブルが崩壊することはありません。

完成。使用サイズは340×340×H270mm。ローチェアで使いやすい高さになっています。

 

■機能

天板は、亜鉛メッキ鋼板を原料とした網=ラス鋼で、耐熱性良好。

ここでピンときた人もいるのでは。亜鉛メッキの鋼板=トタン。ONOEの得意とする鋼材を使用しているんですね。

熱に強いラス鋼の天板なので、ダッチオーブンをそのまま載せられます。耐荷重は約20kgで、ソロキャンプには安心のスペックです。

しかも、直火ができるキャンプ場なら下で焚き火をしてもよし。小さな焚き火台のゴトクや保温用棚として使ってもいいですね!

同社の「マルチファイアテーブル」(オープン価格 参考価格8500円/税別)と高さが同じなので、ソロでは単体利用、ファミリーキャンプでは並べて作業台を拡張できます。

注目機能は、脚を天板の真横に伸ばしてフラットな台にできることでしょう。普通に脚を広げるだけではここまでフラットにはできないので、脚を取り外して角度を変えます。最初に脚を取り外す時に少し力が必要ですが、2回、3回と繰り返すうちに楽に付けられるようになります。

脚をフラットにすると、この通り。2つのテーブルの間に渡せばコクピットスタイルになるんです。ソロキャンプなら、座ったままであらゆる作業ができるこのスタイル、テーブルを並べるだけでも同様にできますが、「マルチスタンドplus」のように脚を上げれば足下が広々。自由な姿勢で過ごせます。

天板の側面には穴が4つあいています。これは付属の連結用ジョイントを取り付ける穴で、プラスドライバーがあれば簡単に取り付け・取り外しができます。

連結用ジョイントは、同社の「マルチファイアテーブル」と同じ仕様。

なので、4台セットの「マルチファイアテーブル」を2台ずつジョイントして、その間に「マルチスタンドplus」を連結すれば、グループキャンプに重宝する長いテーブルに変身するんです。

連結用ジョイントは、一度取り付ければそのままにしておいていいんですが、収納時に出っ張りが他の道具と干渉してしまう場合があります。残念ながら「マルチスタンドplus」同士の連結はできないので、「マルチファイアテーブル」を使わない人は連結用ジョイントを取り付けず、代わりにS字フックで小物を引っかけるようにしてもいいかも。

「マルチスタンドplus」も「マルチファイアテーブル」も、エッジがきれいに処理されており、素手で触れても痛くありません。ここらへんもトタンの扱いに慣れたONOEならではの技と言えます。

ローテーブル、耐熱焚き火テーブル、焚き火やバーナーのゴトク、そして連結という1台5役の「マルチスタンドplus」。“マルチ”の名前に嘘偽りはありません。

>> 尾上製作所

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑


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(取材・文/大森弘恵)

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