コロナビールがよく合う、無限の可能性を持った両面ホットプレートの話【宅飲み家電 #09】

■簡単アヒージョでワインが止まらない

挑戦するのは、ガーリックオイルで食材の旨味を引き出す「アヒージョ」。最近は「たこ焼き器でできる」と話題のメニューです。オイルは食材で溢れないよう、ほどほどに。各スペースにニンニクの薄切りを入れておきます。

食材はエビ、マッシュルーム、パプリカ、ブロッコリーなど。ブロッコリーは先に軽く火を通しておきました。

火が通るにつれ立ち昇るニンニクの良い香りが食欲をそそります。ゆっくりワインを飲みつつ、プリプリのエビをアツアツで楽しみます。保温にしておけば火が通りすぎることもありません。

右のプレートで温めたフランスパンとガーリックオイルとの相性も抜群。ワインと一緒に幸せな宅飲みタイムです。

そしてまた、両面ホットプレートの声が聞こえます。

「パンを焼き終わったあとの鉄板がお留守だぜ」

まるでボクシングの鬼トレーナーのような、たゆみない指示出しに、こちらも「おやっさん、俺まだやれるよ」という意気込みで引き続き何かを焼いていきます。

ニンニクと食材の旨味が出たアヒージョのオイルを右の鉄板に移し、唐辛子、余ったパプリカ、新玉ねぎ、ベーコンをソテーしたら、茹でたパスタを投入。オイルを全体に絡めたら、できたてのペペロンチーノです。

目の前で出来上がるあつあつのパスタは、まるでちょっとしたエンタメのように心が踊ります。伸びる間もなく、ワインと一緒に胃袋に消えました。おやっさん、今日の私はどうでしたか?

「キミがどこまで僕を活用できるか見せてくれ」という彼(もちろん両面ホットプレート)の期待に応えるべく、宅飲みメニューへの挑戦はまだまだ続きます。週末はお出かけ気分を味わう「グルメバーガー」に挑んでいきます。

■バーガーとコロナビールでアメリカンスタイルを味わう

とはいえ、バーガー用のバンズさえ見つければ、あとはひき肉、レタス、トマト、とけるチーズなど、身近な食材で十分です。ひき肉の味付けは塩、コショウ、ナツメグなどのスパイスをお好みで。最終的にケチャップが助けてくれるので、ここでの味付けはおおらかにやっていきましょう。

そして外出を自粛して外の空気が恋しい私はこの日、書を延長コードに持ち替えてベランダへ出ました。

キャンプで火をおこす時は風よけなどが必要ですが、ホットプレートは電気の力で火力も万全。文明の素晴らしさを讃えながら強火でジュージューとパティと新玉ねぎを焼いていきます。もう一方の面では弱火でバンズを温めておきます。

続いて肉の脂でササッとマッシュルームなどをソテーしていきます。

チーズも一緒に溶かします。テフロン加工だと焦げ付かなくていいですね。またもや文明を褒め称える瞬間です。

すべてをパンに挟んだら出来上がり。ケチャップをドバっとかけたら、うららかな春の日差しの中で、ほとばしる肉汁があごを伝うのも構わずがっついていきましょう。

せっかくの昼飲みなので、お供にはライトなコロナビールなどいかがでしょうか。村上春樹を気取ってバドワイザーでキメるのもいいでしょう。ベランダとはいえちょっとしたアウトドア気分。春の風を感じながらビールで流し込むバーガーは最高です。

ホットプレートを振り返ると、油に汚れた顔ながらどこか満足そうに微笑んでいるように見えました。そんな両面ホットプレート君は、焚き火と違って片付けも簡単。

すぐに外せるプレートを一気に洗ったら、今日もありがとうという気持ちを込めて、ボディをやさしく布で拭いてあげるだけでOKです。やさしくする必要はないかもしれませんが、いいじゃないですか。私たちはチームなんですから。

【次ページ】鉄板料理の王者・広島風お好み焼きも完璧に作れます

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