超速湯沸かしからとろ火まで!料理好きも納得の「ジェットボイル ミニモ」【アウトドア銘品図鑑】

■条件付きですがオールインワン収納

ジェットボイルシリーズは、ポットの中にすべてのパーツと燃料缶を収納できるオールインワンが代名詞。「ミニモ」も、ちょっと癖ありですがまとめて収納できるんです。

標準セットはコジー付きポット、バーナー、ゴトク、ふた、スタビライザー、プラスチックカバー。収納サイズはφ12.7×H15.2cm、重量500g。

全部をポットにまとめると、燃料缶が入りません。ゴトクをポットから取り出し、バーナーと燃料缶を横向きにするとあら不思議、ポットの中にぴったり収まります。オールインワンじゃないの!? とちょっと不満に思えますが、そもそもポットだけで料理ができるし、ゴトクを使うなら必要になる鍋やケトルの中に納めて持っていけばいいわけです。そう考えると結構現実的な収納方法かもしれません。

 

■1年中、繊細な火力調整ができる

市場には、小さくて最大出力2500kcal/hオーバーのバーナーは珍しくありません。「ミニモ」は最大出力1404kcal/hなのに湯沸かし時間はわずか2分20秒! 驚きの低燃費なんです。

バーナー部分を上から見ると、自動着火装置付きで炎口がびっしり。通常のバーナーは汁受けとなるところですが、燃焼に必要な空気を取り入れるためでしょうか大きな穴が空いています。

専用ポットの下には蛇腹状のフィンが付いています。これがフラックスリング。バーナーの炎口は真ん中だけですが、フィンが温められることでポットの底全体が熱を受けられ、効率よく湯を沸かせるというわけです。ジェットボイルの熱効率はなんと80%以上とのこと。ライバルのバーナーより最大出力が低くても素早く湯沸かしできるのは、このためなんですね。

ポットに取り付けられたコジーはネオプレン製で、ポット側面からの放熱を防ぐ効果もあるんです。それに肌に触れてもやけどするほど熱くなりません。これはすごい!

サーモレギュレートテクノロジーを搭載し、-6℃の低温下でも燃焼効率は変わりません。それに火加減を繊細に調整できるので根菜など煮込みが必要な料理にも対応しています。

 

【次ページ】実際にどのぐらい早く沸くの?

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