クーラー・イン・クーラーのHYADコンビなら秋冬キャンプにも役立ちます

■真夏にうれしい“クーラー・イン・クーラー”

HYADを代表するクーラー・イン・クーラーは、真夏の暑さに十分対抗できます。

肉や魚など、できるだけ温度変化を抑えたい食品は、保冷材とともに「クーラーパック 18」にいれてから「HYAD クーラーボックス 47R」へ。

▲シリコンゴム製のラッチでしっかり密閉できますが、何度も開閉すれば氷が溶けるスピードがアップするので注意

断熱材がたっぷり入った4.7cmもの分厚い壁をもつ「HYAD クーラーボックス 47R」ですが、フタをあければ熱気はあれよあれよという間に庫内に忍び込んでしまいます。冷蔵庫とは違い自分で冷却できないので、いくら保冷力自慢のクーラーであっても開閉時間がのびると庫内の温度をキープできないんですね。

「クーラーパック 18」の保冷力は「HYAD クーラーボックス 47R」ほど強力ではありませんが、真夏でも「クーラーパック 18」を取り巻く温度は10〜15℃。開閉を繰り返して氷が溶けても、外気のまとわりつく暑さを隔離できるので、「クーラーパック 18」の中は冷え冷えのままなんです。

■晩秋〜冬は「クーラーパック 18」のみでOK

最高気温が20℃を下回る晩秋のキャンプで大げさなクーラーは不要。「クーラーパック 18」だけで出動できます。

▲保冷時の有効サイズは28×22×H32cmで、容量は約17L

「クーラーパック 18」は、ブロック氷を入れても350ml缶が20本ほど入る大容量ソフトクーラー。温かい飲み物が恋しくなる季節ですから、冷やすべき缶やペットボトル飲料の数はグンと少なくなるわけで、要冷蔵食品に絞れば2〜3人分が入ります。

使い終わったらぺちゃんこにできて邪魔になりません。食べ盛り世代がいるファミキャンなら、2個用意してもいいかもしれません。

■スノーキャンプでは再びダブル使い

雪中キャンプでは、クーラーに入れなくても缶ビールは冷え冷えになります。だからといってクーラーが不要というわけではありません。

▲外寸66.5×38.3×H40.4cm、内寸55×27×H31cm

氷点下の雪中キャンプでは、昼間でも水気の多い野菜がすべてシャリシャリに凍ってしまいます。凍っても食べられなくはないのですが、食感が悪く、料理の楽しみが半減しちゃうんですね。

だから雪中キャンプでは、食品を冷えから守るためにもクーラーが必要なんです。

▲「HYAD クーラーボックス 47R」は取り外し自由な仕切り板付き

大きめのハードクーラーなら、食べきれなかった鍋料理を、鍋底が冷えてからそのままクーラーボックスで保管するなんてことも可能。「HYAD クーラーボックス 47R」の仕切り板は、食品と鍋をきっちり分けられるのが便利です。

大型のハードクーラーはひとりで持ち運びにくいのが難点ですが、「HYAD クーラーボックス 47R」には長めのナイロン製ロープとEVA素材の持ち手が付いていて、ひとりで持って歩けます。特に不安定な雪の上では、持ち運びやすさがうれしいんです。

そうそう、雪中キャンプでは炊事棟にこまめに通うのが面倒なので、できるだけサイト内に水をためておきたいもの。保冷力(=断熱性)のあるジャグならいいんですが、ペットボトルの水をそのまま使う場合、少なくなるにつれて凍りやすくなります。ペットボトルを「クーラーパック 18」に入れてテント内に保管すれば、その心配がなくなりますよ。

*  *  *

環境と使い方によって性能に大きな差が生まれるクーラーボックスですが、「HYAD」シリーズは組み合わせることで誰もが抜群の保冷力を体感できます。それも真夏ばかりか真冬にも活躍するんですから、手に入れて損はありません。

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<撮影/田口陽介 文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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