カングーだけじゃない!こだわりキャンプにピッタリなクルマ6選

■フィアット ムルティプラ

全長わずか4mながら前3人、後ろ3人という変則的なレイアウトで居住性を高めたミニバン(?)です。写真を見てわかるように、ド肝を抜くデザインから「これを超える変態グルマはない!」とも言われたり……。でも良く見ると愛きょうがあり、またマイナーチェンジで普通のデザインに変わってしまったため、現在でも写真の前期型に的を絞って探す人がかなりいます。中古車販売店では店頭に並べるとすぐ問い合わせが入って売れてしまうほどの人気ぶり。

コンパクトゆえに荷室は狭いですが、フロントが3人がけなので後部座席を畳んでしまえばたっぷり荷物を積めます! ファミリーでおしゃれにキャンプを楽しみたい人にオススメ!

 

■フィアット クーボ

ヨーロッパでカングーのガチンコライバルとなるモデルがフィアットクーボ。スライドドア、背が高くて荷室が広々というところはまさにカングー! ルーフレールのデザインも凝っていてオシャレ! サイズはカングー1と同じくらいです。日本には正規輸入されていませんが、並行輸入された中古車を中古車サイトで見つけられます。また、並行輸入の新車を扱う販売店もあります。兄弟モデルでシトロエン ネモ、プジョー ビッパーというモデルもありますが、ネモは稀に中古車サイトで見かける程度、ビッパーはほとんど見かけません。

 

 

■フォルクスワーゲン ヴァナゴン

おしゃれキャンプに似合うワーゲンと言えば真っ先に思い浮かぶのがワーゲンバス(タイプ2)。でもタイプ2は近年中古車相場が急上昇し、コンディションのいいモデルは気軽に買いづらくなっています。そこでおすすめしたいのが1994~96年まで正規輸入されたヴァナゴンです。

シンプルなデザインの中にこの時代ならではのゆるさが溢れていて、ヴィンテージグッズとの相性が抜群。筆者はキャンプサイトでヴィンテージコールマンと並べるためにグリーンのヴァナゴンに乗っていた人を取材したこともあります。大型のミニバンですから3列目シートを畳めば積載性は文句なし! 大型のコットンテント、ハンモックをサイトに広げて長期滞在を楽しみたい人にもピッタリです。

 

■トヨタ ランドクルーザー70

2014年に期間限定で再発売されたランクル70。ラダーフレームならではの堅牢さ、MT+パートタイム4WDのみという設定は、クロスオーバーSUV全盛の現代において、他を圧倒する存在感です。ボディタイプはバンのほか、ピックアップトラックも発売されたのにも驚きました。ヘビーデューティな道具を使う人はもちろん、ファミリーキャンプを定番スタイルで楽しんでいる人が乗ってもサマになるはずです!

ちなみにカングーはFFのみの設定。広大な芝生の会場で行われるフェスでは豪雨になると、カングーをはじめとするFF車はスタックすることも。四駆に救出してもらったオーナーは「次は僕も四駆にする…」と話していたりしますよ。

 

■日産 キャラバン

国産旧車専門店で隠れた人気モデルとなっているのが、ちょっと古めのワンボックスです。1980年代や90年代初頭のワンボックスは色や形が可愛いんですよね。インテリアもレトロな雰囲気が漂います。前後に回転するシートやさっと目隠しできるカーテンなど、この時代ならではの機能も案外便利だったりします。

写真の2代目日産キャラバンのほか、ハイエースやタウンエースなどがクラシックなワンボックスの定番。ただ、中古車の流通台数がかなり少ないので、気になる人は長い目で探してみてください。また、ディーゼルエンジン搭載モデルもあるので、住んでいるエリアの規制を確認しましょう。

 

■スズキ ジムニー

ハイクラスなキャンプ場ではなく村営の小さなキャンプ場などで、ジムニーに乗ってソロキャンプをしている人を見ると「本物だな」と感じます。こういうスタイルは年配の人の特権のようなイメージがありますが、専門店の中にはベージュやカーキなどミリタリーっぽい雰囲気にオールペンしたジムニーを販売しているところもあり、比較的若い人からも選ばれていたりします。

ジムニーは3代目となる現行型のJB23、そして間もなく登場するであろう最新モデルでも一人旅に似合いますが、できれば2代目末期モデルであるJA22(上写真)あたりを選ぶとかなりいい雰囲気になると思いますよ。

 


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(文/高橋 満<ブリッジマン>)

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