ガンプラ名人のカンタン塗装テク②クリアパーツ着色編【グッとくるタイムラプス動画】

■缶スプレーを使った方法

コンプレッサーを別途用意したり塗料を希釈したりと下準備が必要なエアブラシに比べて、買ってきてすぐに使えるのが缶スプレーのいいところ。クリアパーツを塗装する道具のひとつとして、使い方を押さえておきたい。「エアブラシに使う塗料と同様、まずはしっかりと缶を振り、中身の塗料を均一にしてください」(川口名人)

豊富な塗料が使えるエアブラシとは異なり、缶スプレーには用意されていない色がある。例えば、緑の缶スプレーはないが「“黄”と“青”を掛け合わせればいいんです」と川口さん。エアブラシの時に比べて着色するパーツをやや離した状態で、最初に黄色を軽く吹く。

全体がまんべんなく黄色くなったら、青の缶スプレーの出番。色の調子をこまめに確かめながら、軽く吹き重ねていく。ちょっと吹き重ねただけで、ほんのりとした緑色に早変わり! 「この際、青を多少塗りすぎた場合には、再度、黄色を吹けば問題ありません。交互に何回か吹けば、缶スプレーでも緑の表現は十分に可能です」(川口名人)

 

■マーカーを使った方法

クリアパーツを塗装できる道具は、エアブラシや缶スプレーだけに限らない。油性マーカーでも十分にペイントできる。「表面に凸凹があると溝の奥まで塗るのが難しく、濃淡の加減はつけられないのですが、平面に好きな色を塗る点では問題ありません。手軽に入手できて誰にも使える安心感は、ほかの道具にはない利点です」(川口名人)

油性マーカーで着色する際は、ペイントする方向に注意すること。「例えば、光の方向を意識して、常に真ん中から外側に向けて塗るようにしましょう」(川口名人)。なお、忘れてしまいがちな縁もしっかり塗ることで、見た目はグッと良くなる。

3つの方法で塗り終えたクリアパーツ。比べてみると、やはりエアブラシ(右)の仕上がりの良さが際立って見える。一方、準備を整えるまでのハードルが低くてすぐに塗装できる缶スプレー(中)や油性マーカー(左)も捨て難い選択肢。自分のスキルや塗装したい表現に合わせて、いずれかの方法をまずは試して欲しい。

 

*   *   *

次回はエアブラシや専用塗料を駆使した本格的なウェザリング方法を紹介!

 

ガンプラ名人・川口克己さん
BANDAI SPIRITS ホビー事業部に所属し、ガンプラのプロモーション活動を行う。かつてはプロモデラーとしてその名を馳せ、フルスクラッチのガンダムなどを製作していた。往年のガンプラファンには神に等しい存在

 

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(取材・文・写真/ナゴヤリュータ 撮影協力/BANDAI SPIRITS、ガンダムベース東京 (C)創通・サンライズ)

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