名店と呼ばれる所以は細部にこそ宿る!銀座「レストラン ピウ」に見る、日常と非日常の狭間

レストランや酒場の帰り際、つい次回の予約をとってしまう。そんな経験、一度や二度誰にでもありませんか? そんな店に必ず共通して言えるのは、その店がただ “美味しい” だけの店ではないから。店の小さなこだわりや心遣いが、“楽しい” と思える時間を演出し、「また来たい」と思わせていたのです。そんな繁盛店から学ぶ人気の秘密に迫りました。

 

■銀座でイタリアンという特別な時間を、より心地よく、過ごしやすく

食の都、銀座。その一角にある、ビルの8階に潜む隠れ家のような店として「レストラン ピウ」は親しまれています。厨房に立つ新佛佑介シェフは、イタリア・ピエモンテ州のリストランテをはじめ、国内外の名店で腕を振るってきた料理人。本場で学んだ北イタリアの郷土料理に独自の感性でアレンジを加え、繊細に、立体的に盛り付ける料理の数々で、多くの食通の支持を集めています。

しかし、この店の魅力はそれだけではありません。店内に漂う、肩肘張らずにくつろげる空気感。その雰囲気があるからこそ、ゲストはいっそう深く料理を楽しむことができるのです。厨房の動きが伝わるオープンキッチン、大きな窓から銀座を望む開放的な設え、どこか和のエッセンスが潜むオリジナルレシピ。それらの要素一つひとつが、今という時間から切り離された非日常ではなく、日常の延長線上にあることを教えてくれるのです。

料理やワインは、銀座らしいスペシャルなクオリティ。しかし雰囲気は心地よく、気兼ねなく。その絶妙な塩梅こそが「レストラン ピウ」が愛され続ける理由かもしれません。

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