グルグル回して放置するだけ。ズボラでも作れるアイスクリームメーカーの実力とは?

■パーツは5つ。工程は4つ

▲右から時計回りで、ロゴが入っているのがステンレス製の真空二重構造になっている保冷容器。その奥が蓄冷剤入りの内容器で、ボディリングを付けた状態です。左が内容器を覆うボディカバー。そして円形で茶色のものがフタです。手前はかき混ぜ用のヘラ

料理も道具も、簡単なものほどよく作る、よく使うから上達するものです。その点この「真空断熱アイスクリームメーカー」(以後アイスクリームメーカー)は、フタ、ボディリング、内容器、ボディカバー、保冷容器の5つ(付属のかき混ぜ用のヘラを除く)からなるシンプル構造。5つと聞くと多そうですが、ザクっというと容器とフタだけです。

サイズは直径10.5×高さ14cm、重量800g、容量は200ml。2人分のアイスクリームができます。

工程は「容器を冷やす」→「材料を混ぜ合わせる」→「材料を容器に入れ、かき混ぜる」→「放置する」の5段階のみ。作る前は「そんな簡単に本当に作れるの?」という、心の声が80%くらいを占めていました。

できるできないはともかく、使い方は本当に簡単でした。

1.内容器を冷凍庫で凍らせる

乾いている内容器に、ボディリングとボディカバーを装着し、冷凍庫で24時間以上凍らせます。ポイントは口を下側にして倒立した状態で冷やすこと。

2.材料をボウルに入れて混ぜ合わせる

作るアイスクリームごとの材料をボウルなどに入れて混ぜ合わせます。

今回作ったバニラアイスクリームは2人用で以下の通り。材料もあらかじめ冷やしておくことがポイントです。

・生クリーム…100g
・牛乳…70ml
・卵黄…1個
・砂糖…20g

レシピには、バニラエッセンスも適量とありましたが今回は入れていません。
もう1つのオレンジのシャーベットは以下になります。

・100%オレンジジュース…180ml
・砂糖…20g

まずはレシピ通りに作りましたが、意外と砂糖を使うのにびっくり。普段、売っているアイスを食べたことしかなかったので、こんなに砂糖を使っているとは…。

慣れてきたら、果物を入れたり、ラムレーズンを入れたり、アイスクリーム作りの幅が広がります。

3.内容器に材料を入れ、かき混ぜる

内容器を保冷容器に入れ、混ぜ合わせた材料を流し込みます。流し込んだら、付属のヘラでゆっくり約10分かき混ぜます。かき混ぜていくと、側面から材料が固まるので、そぎ落としながらかき混ぜていきます。5分ほど経つと、だんだん固形状になってきます。

4.10分放置し、もう1度かき混ぜたら完成

フタをして約10分放置し、もう一度5分程度混ぜればオリジナルアイスクリームが完成します! 放置時間が短いと滑らかに、長くするほど固いアイスクリームに仕上がるそうです(今回はそこまでの検証はできませんでした)。

5.完成!自分好みにアレンジしていただく

かき混ぜるのに10分、放置で10分、再度かき混ぜるのに5分。しめて30分もあれば、完成!

本当に簡単ですが、放置時間が短かったのか、エアコンも入れてない部屋で作ったためか、アイスクリームは想像よりも柔らかく、完成したものを別容器に移して冷凍庫に入れました。

その点、オレンジシャーベットは上記を踏まえ、エアコンを入れた部屋で作ったせいかしっかり作れた気がします。ただ、溶けるのはあっという間でした。

完成後はそのまま食べるのもいいですが、せっかくなのでアイスクリームには、若干アレンジ(というほどでもないですが…)して食べました。

アイスクリーム フロランタンを添えて

作ったアイスクリームはそのままでもいいのですが、フロランタンを一緒に。甘いもの同士ですが、アーモンドとアイスクリームのコンビは間違いありません。

食感も違うもの同士で、フロランタンでアイスクリームをすくって食べるもよし、交互に食べるもよし。焦がしアーモンドのほのかな苦みがアイスクリームの甘みとよく合います。

アイスクリーム・オン・ザ・コーヒーゼリー

コーヒーゼリーを作っておき、その上にアイスクリームをのせてクラッシュナッツをふって完成。コーヒーゼリーの酸味とアイスの甘みが絶妙にマッチ。アーモンドをクラッシュしたものを上にかけたので、食感の変化もあります。

コーヒーゼリーは今回、モカのイリガチェフェで作りましたが、タンザニアのスノートップを濃い目に入れて作るが個人的には好きです。ミントを添えても美味。これまでは市販のアイスクリームで作っていましたが、今度からは自家製アイスクリームでできるので、より楽しみです。

アイスクリーム w/ コーン

アレンジではなく、まさに正統派なアイスクリーム。最近はお店に行っても、カップですか? コーンですか? と聞かれることも増えましたが、断然コーン派! たまたま小さめサイズのコーンを見つけたのでのせました。当たり前ですが、コーンのサクサク感と、アイスクリームの柔らかさが見事にマッチ。

難点は、アイスクリームを丸めるのに慣れないと入れにくいということと、急がないとすぐ垂れてきてしまうことです。

【番外編】オレンジジュースシャーベット

今回、アイスクリームだけでなくシャーベットも作ってみました。レシピ通りに作ったのですが、砂糖はもう少し抑えても良かったかもしれません。もう少しシャリシャリ感があった方が好みなので、この辺りも課題です。

とはいえ、いつでも(24時間内容器を冷やしておく必要はありますが)アイスクリームを作れるという選択肢が増えたことは今後の楽しみ。しかも、作り方が単純な分、自分好みに仕上げるには探求が必要そうなのもうれしい誤算。飽きるまでしばらく楽しめそうです。

 

>> サーモス「真空断熱アイスクリームメーカー/KDA-200」

 


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(文/&GP編集部 澤村尚徳)

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