バカ売れSOTOの「FUSION(フュージョン)」は料理が楽しくなるシングルバーナーでした

■ここが違う!ST-310とST-330

▲上が「ST310」、下が「ST-330」

ここ10年ほど愛用しているのがCB缶(いわゆるカセットボンベ)仕様の「レギュレーターストーブ ST-310」(以下ST-310)。「レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン) ST-330」(以下フュージョン)との大きな違いはボンベとバーナーが一体式なのか、分離式なのかですが、果たしてそれだけの違いなのか? 違いを検証してみました。

1.本体収納サイズに違いはあるが、感覚的にはほぼ同じ

▲左が「ST-310」、右が「ST-330」。本体だけなら、「ST-330」の方がだいぶ小さい

本体の収納サイズは、ST-310が幅140×奥行70×高さ110mm、フュージョンが幅110×奥行75×高さ90mmと、ST-330の方が小さいものの、ケーブルがある分、全体を収納する場合はほぼ同じようなサイズ感。重量はそれぞれ350gと250gで、フュージョンの方がだいぶ軽くなっています。

ただフュージョンには収納袋が付属しないので、ST-310同様、収納袋を付けて欲しかったというのが本音。収納する際には、FUSIONポーチ「ST-3301」(1800円/税別)などを別途購入する必要があります。

ちなみに、個人的にはASOBITOのツールボックスSに収納。ST-310とフュージョン、ガスボンベ3本がぴったり収まります。これ1つで、レギュレーターストーブのツーバーナー化ができますし、ボンベも予備で1本入るので、おすすめです。メッシュポケットには、折り畳み式のウインドスクリーンと着火ライターを入れています。

2.イグナイターの位置が異なり、着火しやすくなった

ST-310ではイグナイター(電圧点火装置)が火力調整バルブの下に付属しているため、着火しにくいのが難点でした。フュージョンでは、ボンベの根元、火力調整バルブの上に付いているため着火しやすく、使い勝手が抜群に良くなりました。

3.ゴトクの高さと直径、4本の間隔が違い安定感が増したが…

▲バーナーヘッドの形状が、ST-310は山型、フュージョンはすり鉢形状。ゴトクの形状も大きく異なる

▲ゴトクの上にスリットが入っているのは同じだが、ゴトク部分の間隔が広くなっている

大きな違いの2点目は、ゴトクの高さと直径、4本足の間隔。ST-310はゴトクが高くて間隔が狭く、直径は130mm。対してフュージョンは低くて間隔が広く直径は165mm。

どんなサイズのクッカーがのるか後述しますが、フュージョンの安定感は抜群。ただ4本足の間隔が広くなった分、小さめの調理道具は単体ではのせにくくなりました。ちなみに同社のCB缶を使った分離型ストーブ「シングルバーナー ST-301」のゴトクは3本。

また、ST-310はバーナーヘッドが山型、フュージョンがすり鉢状になっている分、耐風性能がアップ。火力は、ST-310が2.9kW(2500kcal/h)、フュージョンが2.6kW(2200kcal/h)と、前者の方がパワーがありますが、防風性の高さもあってか火力は安定し、パワーの違いはあまり実感しませんでした。

なお仕様書上では、ガスボンベST-760を1本使用で約1.5時間と、使用時間は変わりません。

4.想像以上にケーブルの自由度が高い

バーナーとボンベが分離しているのがフュージョンの特徴ですが、想像以上に燃料ホースが長く、自由度が高い印象。ボンベを横でも縦でも置けるので、これだけでもレイアウトのしやすく、料理の自由度がかなり高くなりました。

【次ページ】どんな調理器具がのせられる?

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