【試乗】“レクサス顔のランクル”じゃない!LXは高級SUVの新選択肢

いわゆる“ブランド論”として語られる神話のひとつに「戦争を経験していないブランドは一流と見なされない」というものがあります。

クルマからヒコーキ、時計やカメラ、革製品や各種ウエアに至るまで、生死にかかわるシチュエーションを経てこそ、その機能が鍛えられ、また実力が証明され、ようやく一流と見なされる…、というわけです。

クルマでいえば、ロールスロイス、メルセデス・ベンツ、BMWなどが、ある種、別格の扱いを受けるのは、戦場での華々しい(そして悲惨な)活躍があったから。幸運(!?)にも出征する機会を得なかった自動車メーカーは、サーキットという戦いの場で血を見ることによって、その名を高めていくことになります…。

なんだかミリタリー好きのヨタ話のようで恐縮ですが、その伝でいくと、今、最もブランド力のあるクルマは、トヨタ「ランドクルーザー」かもしれません。世界各地の紛争を伝えるニュースの中で、ソフトスキン(非装甲)の軍用車として愛用されるランドクルーザー。その姿を目にしない日はないくらいですから。

もちろん、三河の自動車メーカーは、そんなありがた迷惑な方法に依ってではなく、しごく平和的な手段で、自社のハイブランドの価値向上にランドクルーザーを活用しています。

レクサスのメインマーケットである北米では、1990年代半ばに“80系”と呼ばれる先々代ランドクルーザーがモディファイされ、レクサス「LX」としてラインナップに加えられました。以来、ランクル由来のLXが、レクサスブランドのトップSUVとして君臨しているのです(先代LXが、トヨタ「ランドクルーザー シグナス」として売られたことを記憶している人がいるかもしれません)。

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