【試乗】“レクサス顔のランクル”じゃない!LXは高級SUVの新選択肢

世界的にすっかり定着した感のあるSUV人気に応えるため、高級セダンのイメージが強かったレクサスブランドも、SUVラインナップの拡充に努めています。コンパクトな「NX」、中堅の主力車種「RX」、そしてフラッグシップの「LX」と、ヒエラルキーを構築しました。

レクサスLXは、これまで日本では販売されていませんでしたが、昨年の夏、3世代目LXがマイナーチェンジを受けたのを機に、ついにレクサス「LX570」として発売されました。

レクサスLX

派手なスピンドルグリルでしっかり“レクサス顔”となったLX570。リアコンビネーションランプの形状も、鋭角な部分を含む鋭いものにして、レクサスの掲げるデザインコンセプト“L-finess”(和と先鋭)に沿わせています。

3列シート、8人乗りのボディは、全長5065×全幅1980×全高1910mmという立派なもの。メルセデス・ベンツ「GLS」やキャデラック「エスカレード」の横に並べても、押し出しで負けることはないでしょう。

レクサスLX

ボンネットの下には、ランドクルーザーと同じ“3UR−FE”型こと、5.7リッターのV8エンジンを収めます。ランクルと比較すると、車重がやや重い2720kgということもあって(ランクルは2430〜2690kg)、エンジンアウトプットは最高出力377馬力(ランクルは318馬力)、最大トルクは54.5kg-m(同46.9kg-m)に引き上げられています。

レクサスLX

トランスミッションは、ランクルが6ATなのに対し、LX570では8ATが使われていることも、レクサスオーナーの自尊心をくすぐるポイントでしょう。

価格は1100万円。こちらも、472万8437円から用意されるランドクルーザーとは、一線を画しています。

 ■安全装備の充実を待って日本へ導入

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