■ハッセルとコラボしたカメラは撮影の自由度も高い
OPPOはフラッグシップのFind Nシリーズにおいて、世界的なカメラメーカーであるハッセルブラッドと協業しています。Find N6も例外ではなく、ハッセルと共同開発したカメラシステムを搭載。超広角(約5000万画素/F値2.0)+広角(約2億画素/F値1.8)+望遠(約5000万画素/F値2.7)という構成で、さらに豊かな色彩表現を実現するマルチスペクトルカメラ(約200万画素)も備えています。
▲ハッセルブラッドと共同開発した3眼カメラ+マルチスペクトルセンサーを搭載
望遠は光学3倍ズームで撮影でき、2倍と6倍もロスレス画質で撮影可能。0.6倍、1倍、2倍、3倍、6倍の5つの画角をワンタップで切り替えられます。さらに、AI補正を用いた超解像ズームは最大120倍(動画は最大18倍)。最短10cmまでのマクロ撮影にも対応しており、スマホのカメラとしては申し分ない仕様といえるでしょう。
実際に撮影してみると、ナチュラルな色で撮影できました。ややコントラストが強めで、黒が締まった写真に仕上がる印象です。
▲超広角(0.6倍)で撮影。もう少し空や海を青く写してくれてもいいのに…と思うほどナチュラルな色調
▲広角(1倍)で撮影。約2億画素カメラだが、デフォルトでは約1250万画素で記録される
▲広角(2倍)で撮影。光学ズーム相当の精細な画質で写る
▲望遠(3倍)で撮影
▲望遠(6倍)で撮影。ロスレス画質で写るので、積極的に使えそうだ
▲夜景は細部までくっきりとしたシャープな画質で写る
▲室内で料理を撮った作例。暖色系は強めで出る印象だ
▲室内照明でポートレートモードで撮影。背景のボケ方もナチュラル
ハッセルならではの撮影モードも搭載されています。「Hasselblad高解像度モード」では16Kの超高解像度で撮影可能。さらに、伝説的なパノラマカメラ「XPan」に着想を得た「XPANモード」では、65:24の横長のシネマティックな写真を撮影できます。
▲シネマティックなパノラマ写真が撮れる「XPANモード」。撮影後に一瞬ネガフィルムのような表示になるギミックも楽しい
外側ディスプレイの中央上と、内側ディスプレイの右上も約2000万画素のインカメラが搭載されていますが、開いた状態で高性能なアウトカメラで自撮りできることも利点。ポートレートを撮影する際に両方のディスプレイをオンにして、撮影される側にプレビューを確認してもらうこともできます。
■専用のAIペンを使えば、生産性がさらに向上
Find N6は専用のペンで操作することもできます。ペンとそれを収納できるスマホケースをセットにした「OPPO AI Pen Kit」(1万9800円)が用意されていて、これを取り付けると、常にペンを携帯でき、必要なときに取り出して使うことができます。
▲別売の「OPPO AI Pen Kit」。価格は1万9800円だが、数量限定でFind N6購入者にプレゼントされる
▲「OPPO AI Pen Kit」を装着した状態。ペンはこの状態で充電される
ペンはプリインストールされた「メモ」アプリで便利に使うことができ、落書きのようなイラストをきれいに整えたり、ラフなメモを見栄えのよいマインドマップに変えたりすることも可能。範囲を指定して、スクリーンショットを撮ったりできる機能も備えています。
▲ペンで右上からスワイプするだけで「メモ」が起動。閉じた状態からは、ペンで画面をタップするだけで起動する
▲ペンの側面にあるボタンを押すと、機能メニューが表示される
▲AIによるグラフや図表の作成にも使える
ペンの書き心地はアナログのボールペンに近い感覚。Find N6は画面が広いので、やや長めのメモでもスラスラと書きやすく感じました。画面をタップしたり、スクロールしたりといったシンプルな操作にも使えるので、作業の効率化が図れそうです。
■ハイエンドとして申し分ない仕様で、独自のAI機能も搭載
プロセッサーは現行機種向けの最高峰といえるSnapdragon 8 Elite Gen 5で、RAM(メモリ)は16GB。操作感は言わずもがなのヌルサク。独自開発のシリコンカーボンバッテリーは6000mAhで、長時間の連続使用が可能。同梱の充電器を使って、80Wでの高速充電ができることも魅力。最大50Wでのワイヤレス充電にも対応しています。
▲Find N6の同梱品。80Wの急速充電アダプタのほか、純正のスマホケースも付属している
防塵はIP5X、防水はIPX8とIPX9に対応しており、水回りで安心して使えることはもちろん、最高80℃の熱湯噴流にも耐える性能を備えています。
唯一の弱点は、FeliCa(おサイフケータイ)に対応していないこと。しかし、NFC(Google Pay)でのクレジット決済は可能。最近は対応する交通機関も増えているので、不便が生じる人は限定的でしょう。
近年ニーズが高まっているAI機能は、Googleの「Gemini」が使えるほか、独自の「OPPO AI」も利用可能。文章生成、「レコーダー」の文字起こしと要約、翻訳、図形作成、画像編集など多彩な機能が揃っていて、しかも操作がわかりやすいのも利点。
▲プリインの「レコーダー」アプリは、リアルタイムの文字起こしや要約に対応
ユーザーが保存した情報をAIが整理してくれる「Mind Space」アプリも搭載。右側面のSnap Keyに初期設定されており、押すとスクリーンショットが保存され、長押しすると音声メモを録音できます。カチカチッと2回押すとアプリが起動し、保存された情報を確認でき、そこから必要とする情報を掘り下げて調べたりもできる趣向。
▲右側面には、上からSnap Key、音量ボタン、指紋センサーを兼ねる電源ボタンを搭載。Snap Keyにはよく使う機能を割り当てることができる
▲「Mind Space」アプリには、スクショや音声メモが保存される。AIが情報を解析し、ユーザーへの行動提案なども行われる
OPPO独自の写真管理アプリ「写真」にもAIを用いた「AIエディター」という機能を搭載。撮影した写真を理想的な構図に変えたり、ポートレートの画質を最適化したりできます。もちろん、Googleの「フォト」アプリもプリインされていて、多彩な編集機能を使えますが、「AIエディター」はそれを補完する機能として重宝しそうです。
▲「AIエディター」の「AI再構成」は、ワンタップで理想的な構図を提案してくれる
■完成度を極めた5世代目が満を持して日本上陸
OPPOは2018年からフォルダブルスマホの研究に着手し、2021年に初号機の「Find N」をリリース。今回のFind N6は5世代目に当たります。これまでに投じた研究開発費は約600億円に及び、3500件以上の関連特許を取得しているとのこと。
▲OPPOは海外では、これまでに4台の横開きのフォルダブルスマホをリリースしている
▲フォルダブルスマホの研究開発には、これまでに600億円以上を投資し、世界市場でTOP3の実績を持つことをアピール
OPPOの日本法人であるオウガ・ジャパンの専務取締役、河野謙三氏によると、Find N6の日本市場への投入を決めたのは「ようやく納得できる品質を実現したから」。フォルダブルは「不安」「重い」「電池が持たない」など、興味を持ちつつも敬遠されがちでしたが、前モデルのFind N5で薄型化を実現、そして、最新のFind 6で、最後の難題であった「折り目」をフラットにすることを達成し、自信を持って提供できる製品になったとのこと。併せて、万が一保護フィルムに傷などがついた場合に無償で貼り替えてくれるサービスなど、アフターサポートが強化されることも発表されました。
▲4月14日に開催された発表会で、OPPO Find N6の完成度に自信を示したオウガ・ジャパンの河野謙三氏
▲OPPO Find N6購入者向けのアフターサービスも用意されている
31万8000円はスマホとしては高額ですが、最先端の技術を凝縮したモデルであることを考えると妥当な価格かもしれません。河野氏によると「若干仕様が異なる中国版を除くと、現在発売されている国では日本が最も安い」とのこと。実際に使ってみて、高性能だけど、迷わず使いこなせるユーザーインターフェイスも大きな魅力と感じました。さほど多くの台数の出荷は予定していないそうなので、持っているだけで自慢できるかもしれません。ガジェット好きのみなさん、ど、ど、どうですか?
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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