405馬力の強心臓を獲得!先端技術満載で“らしさ”が戻った日産「スカイライン」の実力

■スカイラインならではの丸目4灯リアランプが復活

語るべきことが盛りだくさんの新型スカイラインですが、まずはそのデザインの変化についてご紹介しましょう。

従来モデルとの違いがひと目で分かるのが、グリルとバンパーのデザインが一新されたフロントマスク。従来モデルに付いていたフロント中央の“インフィニティ”エンブレムは、今回のビッグマイナーチェンジで“NISSAN”エンブレムへと変わり、併せて、日産車デザインの象徴である“Vモーショングリル”が採用されました。

一方のリア回りは、スカイラインのアイコンともいうべき丸目4灯式のコンビネーションランプが復活。光源は、均一に光るLEDとすることで、先進的であると同時に、後続車に存在をアピールできるものとしています。

またボディカラーでは、新色の“カーマインレッド”をイメージカラーとして設定。

これは、光の当たり具合によって、鮮やかな光沢と深みのある陰影とのコントラストが美しい色で、抑揚の効いた張りのあるスカイラインのデザインに、とてもマッチしています。

■スカイライン史上最強! 405馬力の強心臓を設定

続いてご紹介するのは、ビッグマイナーチェンジで新しくなったパワーユニットのラインナップ。

従来モデルには、3.5リッターのV6ハイブリッドと、2リッターの直列4気筒ターボエンジンが設定されていました。このうち、後者がラインナップから外れ、新たに、3リッターのV6直噴ツインターボエンジンへ置き換えられました(3.5リッターV6ハイブリッドは継続)。

新世代のターボや水冷式インタークーラーを搭載する新しい3リッターV6直噴ツインターボエンジンは、圧倒的なパフォーマンスと研ぎ澄まされたレスポンスを両立し、スポーツセダンならではの走る楽しさを提供。ドライバーはあらゆるシーンにおいて、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から力強い加速を味わえます。

また、「GT」系グレードに搭載される標準仕様(304馬力/40.8kgf-m)のほかに、ターボの過給性能を極限レベルまで引き上げることで、405馬力/48.4kgf-mというハイスペックを実現した高性能仕様も用意。日産自動車では特別な意味を持つイニシャル“R”をグレード名に冠した特別仕様車「400R」に搭載されます。

この400Rには、スカイライン史上最強のパワーユニット搭載車にふさわしい、高性能の4輪アルミレッドキャリパー対向ピストンブレーキや、専用にチューニングされたステア・バイ・ワイヤ機構“ダイレクトアダプティブステアリング”、そして、タイヤの回転速度やハンドルの操舵角、ヨーレート、横Gなどの各種情報を集約し、クルマの挙動に対して約100分の1秒の早さで最適制御する新開発の“インテリジェント ダイナミックサスペンション”を搭載。

強心臓と、頼もしく俊敏なフットワークで、さらなるドライビングプレジャーを演出します(インテリジェント ダイナミックサスペンションは「GTタイプSP」にもオプションで設定)。

そのほか、ガンメタリックに塗装された19インチのアルミホイール&ランフラットタイヤや、ブラックに塗られたウインカー内蔵電動格納式リモコンカラードドアミラー、ダイヤキルティングとレッドステッチの入った本革スポーツシートといった400R専用アイテムも装備。

機能とデザインが融合した秀逸な装備類で、ドライバーの気分を盛り上げます。

■同一車線上でのハンズオフドライブをアシスト

新型スカイラインで見逃せないポイントといえば、やはり、日産自動車独自の運転支援システム“プロパイロット”の進化でしょう。

新型スカイラインのハイブリッド仕様に搭載されるプロパイロット2.0は、各種条件が整うと、あらかじめ目的地を設定したナビゲーションシステムと連動。クルマがルート上の高速道路本線を走行中、ドライバーがハンズオフの状態でも、同一車線上であれば車両側がステアリング操作をアシストします。

また、ハンズオフ走行中、前方に遅い先行車がいる場合や、ジャンクションなどで車線変更が必要な場合は、車両側が周囲のセンシング情報を元に、車線変更の“ちょうどいいタイミング”を判断してドライバーに提案。ドライバーがステアリングのスイッチで承認すると、車線変更の支援も行ってくれます。

このプロパイロット2.0、安全面のバックアップもかなり秀逸で、作動中にドライバーが車両からの警報に反応しない場合、システムが車両を緊急停止。その後、専用のオペレーターに自動接続する“プロパイロット緊急停止時SOSコール”も搭載しています。

デザインや走りの進化に加え、話題の運転支援システムも最新フェーズへとバージョンアップした新型スカイライン。日産車で最も長い歴史を持つスカイラインは、新型の登場で再び“らしさ”を取り戻し、“技術の日産”を象徴するフラッグシップとなりました。

(文/&GP編集部 写真/日産自動車)


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