ワークマンでここまで揃う!焚き火に使える七つ道具を試してみた【準備編】

■重い薪を快適に運ぶ

みなさん、キャンプで焚き火を楽しむ時、薪の調達はどうしてますか? 庭にズラっと薪棚が並んでいる人は稀だと思うので、普通はやっぱりキャンプ場の売店か近くのホームセンターで購入しますよね。でも、これが結構運びづらい。簡易な紐や針金で縛っただけの薪の束は重いし、掴みづらく、途中で崩れたりして、嫌になっちゃいます。

そこでお勧めなのが、薪バッグの活用。丈夫な布や革でできたものが色々販売されてます。これがあれば、薪を一度にドカっと運べるだけでなく、燃やしきれなかった薪を保管し、次回のキャンプにも活用しやすいのです。あと楽しいのが柴刈り。桃太郎のおじいさんが裏山でやってたやつですね。バッグを持ってキャンプ場敷地内の林に入り、落ちた枯れ枝を拾い集めてみましょう。ただし立木の枝を折ったりしてはダメですよ!

さてそんな薪運びや柴刈りに便利なバッグを、ワークマンでも発見しました。それが「パラフィン帆布ラージトート」です。

キャンバスとも呼ばれ頑丈さとナチュラルな肌触りが人気の帆布生地を、パラフィン=ロウで加工したのがパラフィン帆布。表面にロウ引き特有の風合いがお洒落なだけでなく、生地の強度と撥水性がより高まるのでアウトドアで利用するには良さそうです。

■開口部が大きく自立し使い勝手に優れる

パラフィン帆布ラージトート(1280円)

ワークマンでは、このパラフィン帆布を使ったトートバッグを3サイズラインナップしてるようですが、その中でチョイスしたのは一番大きなラージ。縦38×横50×奥行20cmの大容量で薪もたっぷり入ります。

硬めの帆布生地のおかげで、広い間口を開いたまましっかり自立するから使いやすく、薪や柴を詰めるのが簡単にできます。

縦にも横にも余裕があるので、長めの薪もしっかり詰め込むことが可能。試しにいっぱいまで詰め込んでみたら、長さ35cm程度の薪を12本運ぶことができました。これだけ一度に運べれば、すぐに焚き火を楽しむことができますね。

■焚き火台に適した大きさに薪を切る

焚き火を楽しむときにすっかり定着した焚き火台の使用。植生の保護やキャンプサイトの美しさを守るためにも、ルールを守っていきたいものです。

ところが焚き火台を使うときに困るのが、薪より小さなサイズの焚き火台も少なくないこと。ソロやデュオ、たまに家族でキャンプに行くぐらいだと保管の問題もあるので、大きい焚き火台よりも使い勝手がいいのかもしれません。

焚き火台が小さいとなると、それに合わせて薪を短く切るしかありません。木の切断と聞いてすぐに思い浮かぶのは、斧や鉈、あるいは刃が厚手のナイフでバトニングすることでしょうが、これらは全て薪を縦方向に「割る」には適してますが、薪を横方向に「切る」には非常に労力と技術が必要になります。

そこでぜひ、キャンプの道具箱に入れておいてほしいのがノコギリなのです。誰でも知ってる日曜大工の定番道具ノコギリ。まさに「木を切る」ことに特化した刃物で、それしかできない専用道具ですが、だからこそその実力は絶大なのです!

ノコギリで適度な長さに揃えた薪が集まったら、いよいよ焚き火の着火と行きたいところ。ですが太いままの薪がいくらあっても、そう簡単に火はつきません。

初心者を悩ます焚き火の着火を簡単に解決する一番のコツは「適切な太さの薪」を複数用意することなのです。キャンプ場の売店やホームセンターで手に入る薪は太く、火力が安定してからの焚き火にはちょうど良いのですが、着火の時には向いていません。

これは多くのキャンプ入門書にも記載されている基本中の基本なのですが、どうしても面倒で省略しがち。

でも薪割りって楽しいんですよ。自分で薪を割るなんてワクワクしませんか? もちろんケガの危険もあるので気をつけて行ってくださいね。余談ですが、私は北海道ロケの最中に、現地で薪割りをして足の甲をぶった切り、血だらけで病院に担ぎ込まれて七針縫ってもらったことがあります。

まあそこまで大ごとの薪割りをキャンプ場でする必要はありません。購入した薪を指くらいの太さに割り分ける程度です。

最近の流行りはナイフを薪にあてがって、ブレードの背をガンガン叩く「バトニング」というテクニック。ワイルドで絵になるのが魅力なのか、キャンプYouTuberがよくやってるのを見ますが、ナイフでこれをやるのはオススメしません。

もちろんサバイバルな状況では有効な技術ですが、やはりナイフへの負担が大きすぎます。そこでぜひ手に入れて欲しいのが小型のハンドアックスです。ナイフより労力をかけず、簡単安全に薪を小割りにすることが可能です。

【次ページ】薪を切る、割るための道具

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