【今日から始める「メルカリ」講座①】「ヤフオク!」「ラクマ」との違いは?

■人気の理由は3つ

メルカリの特徴は

  • 出品されている商品点数が多いこと
  • 出品方法がシンプルなこと
  • 匿名での配送システムがあること

などが挙げられます。商品点数については、1日に100万アイテムが出品されるとすでに述べましたが、そのうち3割は女性用のアパレルアイテムとベビー用品が占めています。「いらないものはすぐに売る」「短期間しか使わないものは中古品で充分」と考える人が増えており、若い世代だけがそうなのかと思いきや、実は40代以上も中古品に抵抗を感じない人が多いそうです。

メルカリはスマホアプリでスタートしたサービスなこともあり、スマホで商品の写真を撮影して、必要項目を記入したらすぐに出品できる手軽さが魅力。写真の編集機能などもアプリ内に用意されており、商品がわかりやすいように写真を明るく加工するのに、わざわざほかの写真アプリで編集する必要がありません。もちろん、パソコンでも利用できます。

さらに、配送システムが充実しているのも大きな魅力です。フリマアプリは個人間でのやりとりになるので、購入者は自宅などの配送先、出品者は発送元となる住所を伝える必要があります。しかし、メルカリの場合は間にメルカリが仲介してくれるので、双方が住所や名前を知らないままで商品のやり取りができるのです。現状では、メルカリのこのシステムに他社サービスが追随し始めたようです。

 

■フリマとオークションは仕組みが異なる

メルカリやラクマなどのフリマは、基本的には早いもの勝ちで商品が売れます。販売期間に決まりはなく、商品の買い手が見つかればそこで終了です。

それに対し、オークションの場合は、落札形式となっているので販売期間の終了タイミングで最高値を出した人が購入できます。即決価格や落札最低価格なども設定されていますが、オークションが終わるまで買えるかどうかわからないというのがデメリットともいえます。

ただし、最近ではヤフオク!が「フリマモード」という固定価格での出品も始めており、これは完全にメルカリやラクマと同じ。商品を出品する際にどこに出すかが悩ましくなってきているのです。

 

■出品手数料と配送サービスの違いがポイント

今回、「メルカリ「ラクマ」「ヤフオク!フリマモード」の主な特徴を比較したのが下記の表です。

いずれのサービスも会費は無料。通常、ヤフオク!といえば、出品するには有料のプレミアム会員への加入が必要ですが、フリマ出品では加入しなくてOK。ただし、プレミアム会員かどうかで出品した商品が売れたときの手数料に差があります。

出品手数料だけをみるとメルカリは10%とやや割高。出品アイテムが1万円で売れたときに、実際に手元に残るのは9000円ということです。その点、ラクマは3.5%なので、9650円が売上金となります。

フリマアプリの場合、売上金は一時的にサイト上にストックされます。実際にお金を手にするには申請が必要で、メルカリは3か月以内、ラクマは1年となっています。また、メルカリは申請する金額が1万円未満の場合、ラクマは楽天銀行以外への振り込みになると、210円の手数料がかかります。その点、ヤフオク!は「Yahoo!かんたん決済」を利用すると、多くの場合手数料が発生しません。

また、いずれのサービスでも自分で配送を手配して最安の方法を探せるのはもちろん、各サービスが用意した配送サービスも利用できます。利用するメリットといえば、宛名書きが不要なこと、配送状況が確認できること、配送補償が適応されることなどが挙げられます。

とくにメルカリは対応するサイズが幅広く、「大型らくらくメルカリ便」ではカウチソファなど大型家具の配送も可能です。しかも、自宅まで集荷・梱包しに来てくれるので便利。

メルカリとヤフオク!は匿名配送にも対応しています。見ず知らずの人とやり取りをするとなると個人情報の取り扱いは気になるので、積極的に活用するのをおすすめします。

このように各フリマサービスを比較してみると、メルカリは手数料が割高ではあるものの、それ以外についてはほぼ死角なしといっても過言ではないほどです。次回は商品の出品方法について具体的にご紹介しましょう。

>> メルカリ

 


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(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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